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政府がイラクで輸送活動を行っている航空自衛隊の任務を拡大、国連の人員・物資輸送の支援を検討していることが十八日、分かった。陸上自衛隊撤収前の実施も視野に入れる。空自の任務拡大では、米軍の物資輸送などに重心がシフトするため、イラク復興支援特別措置法に基づく基本計画を変更する方針も固めた。
現在、国連はイラクで「国連イラク支援派遣団(UNAMI)」を活動させている。人員は五百人程度で、バグダッドを拠点にイラク全土と隣国のヨルダンやクウェートとも往来。憲法起草作業や昨年十二月の国民議会選挙といったイラクの政治プロセスや人権問題への助言、人道復興支援の調整など活動内容は多岐にわたる。
だが、国連職員の移動や物資輸送は、米英軍の輸送機に便乗しているのが実情だ。輸送機に空きがなければ後回しにされるなど不便で、国連は日本政府に「イラクでの国連活動を今後、拡大していく」との方針を示した上で、輸送機の提供を要請してきた。
これを受け、防衛庁では、イラク南部とクウェート間で自衛隊や米軍の物資輸送などにあたっているC130輸送機を国連に提供することを検討している。ただ、空自の任務拡大は、イラク南部サマワに駐留する陸自部隊の撤収を念頭に、米軍に対する輸送支援の強化を軸に調整を進めており、政府は国連に「米政府を通じて交渉してほしい」と回答している。
また、空自はバグダッドなどに空輸拠点を拡大し、米軍輸送機の肩代わりをする方針を固めている。人道復興支援にあたる陸自部隊が今秋にも撤収した場合、米軍向けの輸送が中心になり、活動の軸足を安全確保支援に移すことになる。
しかし、現行の基本計画は、「人道復興支援活動に支障を及ぼさない範囲で、安全確保支援活動を実施」としており、基本計画を変更して安全確保支援にシフトすることを明記する方針だ。
一方、サマワの陸自部隊は五月までの予定で第九次イラク復興支援群が活動中だが、政府は今月中に後続部隊となる十次群の派遣を決定し、来月上旬に編成・派遣命令を出す予定だ。
(産経新聞) - 4月19日3時25分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060419-00000007-san-pol
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