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2006.4.14
ブッシュの凋落、そして小泉の凋落
「死すべき時を知らざる人は、生くべき時を知らず」(ラスキン、英国の批評家、1819-1900)
4月12日の国際報道の中からにじみ出る「近未来の姿」がある――ブッシュ米大統領の凋落であり、ブッシュのエピゴーネン政権である小泉首相の凋落である。
凋落して政治の表舞台から消え去る日は、間もなくであることを予感させる。
第一は、イタリアの総選挙における極右ベルルスコーニ政権の敗北である。
ベルルスコーニ首相は、「開票のやり直し」を指令したとのことだが、これは一時的な悪あがきにすぎない。
ブッシュ米政権を支えつづけてきた、日本の小泉首相とよく似たベルルスコーニ政権は間もなく終わる。
代わって登場するのは中道左派政権である。
間もなくブロディ政権が発足する。
ヨーロッパの、社会民主主義志向と米国からの自立への動きが、さらに促進される。
米国の地位はさらに低下する。
第二は、イランの動きだ。
「イランのラフサンジャニ最高評議会議長は、11日、国営クウェート通信に対し、中部ナタンズのウラン濃縮施設で、濃縮ウランの製造を開始したと述べた」(朝日新聞3面の記事より)。
これによってイランと米国との対立は激化するおそれがあり、注目されているが、長い見通しの中で見ると、これはブッシュ政権の凋落につながる。
イランはブッシュをおそれていないのである。
ブッシュが強硬策をとれば、石油価格はさらに上昇する。
これは米国経済の首を絞めることになる。
第三は、米国内の動きだ。
ヒスパニック(中南米系)を中心に大規模なデモが全米中に広がっている。
不法移民への取締り強化へのヒスパニック系の反対運動である。
これに、白人や黒人が加われば、大運動になる。
ブッシュの支持率は落ちている。
第四は、イラク情勢の悪化だ。
いまや、「内戦状態」といっても過言でない状況だ。
「ブッシュの戦争は失敗だった」との声は世界中に広がり始めている。
第五は、中南米の動きだ。
ペルーの選挙に見られるように、反米・左翼化の波は中南米全体に広がっている。
世界中で、反米化・非米化・反ブッシュの動きが強まっている。
ブッシュ政権では、米国は世界から孤立することが明らかとなった。
日本の小泉政権は、愚かなマスコミに支えられて高支持率を保っているが、ブッシュ政権が凋落すれば、ブッシュ政権のエピゴーネンである小泉政権も凋落することは不可避である。
2006年秋に、少なくとも二つの政権――ブッシュとコイズミ――は凋落する。
戦争勢力が破滅する日は近い。
良識と道義と平和の政治が回復する日は、そう遠くはない。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02589.HTML
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