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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060414-00000007-san-pol
◇普天間 空中給油機 分散移駐大筋合意 来月２日に２プラス２
在日米軍再編をめぐり日米両政府が、米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）のＫＣ１３０空中給油機に関し、海上自衛隊鹿屋基地（鹿児島県）と米海兵隊岩国基地（山口県）への分散案で大筋合意したことが十三日、分かった。最終合意のための外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会（２プラス２）は五月二日にワシントンで開催する方向で最終調整に入った。
普天間飛行場には十二機のＫＣ１３０が配備されている。平成八年のＳＡＣＯ（沖縄特別行動委員会）最終報告では、岩国基地への移駐を明記したが、昨年十月に日米両政府が合意した米軍再編の中間報告では、鹿屋基地への移駐を「優先して検討」と変更した。
だが、その後、日本側は「鹿屋基地は手狭で拡張も困難」と説明し、大規模な施設整備に難色を表明。米側は道路などインフラ面で鹿屋移駐に不満を示し、岩国移駐に変更するよう求め、合意に至っていなかった。
ＫＣ１３０の移駐問題の決着は、ヘリポート機能を沖縄県名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設する計画と並び、普天間飛行場の返還に不可欠な条件。日本側は岩国基地にＫＣ１３０を移駐し、家族住宅も建設して部隊の拠点とするが、飛行や離着陸訓練などの運用は鹿屋基地を中心に行う分散案を提示し、米側も受け入れた。隊舎も岩国基地に新設。訓練時はローテーションでＫＣ１３０数機と整備担当などの後方要員を鹿屋に移動させ、シュワブに移駐するヘリコプター部隊に給油を行う“移動訓練”を想定しているとみられる。
岩国基地には厚木基地（神奈川県）から空母艦載機も移るが、岩国市ではその是非を問う先月の住民投票で反対多数となった。政府はＫＣ１３０の拠点となっても騒音は増加しないとして地元の理解を得たい考えだ。
一方、在沖縄米海兵隊のグアム移転経費は十三日の日米審議官級協議では結論が出なかった。日本政府としては、米側が提示した総額百億ドル（約一兆千七百五十億円）の圧縮を図った上で、日本の一般会計からの直接負担と融資方式、米側負担をそれぞれ三分の一ずつで調整したい方針だ。
（産経新聞） - 4月14日2時31分更新
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