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(回答先: 強制連行された朝鮮人の遺骨も、DNA鑑定しなくては 投稿者 有島実篤 日時 2006 年 4 月 12 日 21:38:05)
参考資料
本願寺札幌別院「朝鮮人強制連行・強制労働」犠牲者遺骨
http://hongwanjisapporo.at.infoseek.co.jp/seimei.html#2
「朝鮮人強制連行・強制労働」犠牲者遺骨を巡って
〜経過と対応〜
アジア太平洋戦争下に国家政策として遂行された朝鮮人強制連行・強制労働は、一説には百万人にも達するといわれ、北海道には十五万人余りが連行されたといわれます。
その強制連行・強制労働の犠牲者と思われる方々の遺骨問題は、戦後長く取り組まれること無く、その多くがいまなお日本国内に置かれていると考えられます。
本願寺札幌別院においては、戦中から戦後にかけて関係企業から一時保管の名目で一〇〇体を超える遺骨を納骨、保管してまいりました。
私たち浄土真宗の宗祖親鸞聖人は、一切の衆生が平等に救われていく道を示され、救われていく生命(いのち)の限りない尊さをお教え下さり、「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふまひもすべし」と、私たちの所業を誡められました。その教えを聞く者は、生命(いのち)の平等を尊び、戦争と抑圧を厭うものです。
しかし、私たちは、宗祖のみ教えを深く聞くことを怠り、この朝鮮人強制連行・強制労働による犠牲者ご本人とそのご遺族の思いにこころを寄せる想像力を欠如させ、戦後五七年を経過した今日まで、これら犠牲者の方々のご遺骨をご遺族のもとへお返しするなどの取り組みを怠ってきましたことについて、ご遺族をはじめ関係の方々に衷心よりお詫び申し上げなければなりません。
また、ご遺骨をお預かりする過程で、はなはだ適正を欠いた対応がなされたことも慚愧の極みであり、ご遺族の皆様方に重ねてお詫び申し上げます。
私どもの教団は、宗祖親鸞上人の教えに背き、国家が起こした先の戦争に加担した悲痛な歴史を受け継いでおります。
非戦平和と今回の遺骨問題の真の解決を願い、以下の通り、今日までの経緯と状況をご報告し、課題を明らかにすると共に、今後の取り組みを策定して、その推進を期してまいります。
一、 経緯と状況
(一) 朝鮮人の遺骨(遺留品を含む)は、戦中戦後にかけて関係企業からの一時預かりの名目で預かったものであり、その遺骨数は一〇一名分であったと思われる。(遺骨遺留品整理簿上)
それらの遺骨は、当別院の四階で各遺骨を木箱に入れて保管していた。遺骨にはそれぞれ名前が記されて布で包まれていた。
(二) 遺骨の木箱や布地の損壊が進んだため、一九八四(昭和五九)年三月の別院納骨堂の増築を機に、八〇体前後の遺骨(地崎工業関係以外分と類推)について、個別のものから合同の遺骨にまとめ、納骨檀(門徒寄贈による「浄華衆」と名付けられたもの)に移して安置した。(:一回目の「合葬」措置)
(三) 一九九七(平成九)年十月、一回目の「合葬」措置の対象外(地崎工業関係分)となっていた二〇体前後の個別の遺骨を合葬。(二回目の「合葬」措置)
その際、記されていた名前などの記録が残されなかった。後に、その合葬された遺骨を三個の容器に合同の遺骨としてまとめたうえ、納骨壇に安置した。
(四) 合葬措置以来、現在まで、浄華衆納骨壇において別院僧侶により、毎朝読経が続けられてきた。
二、 課題
(一) 戦後五七年を経過した今日に至るまで、をご遺族への遺骨返還に向けた取り組みを怠ってきたこと。
(二) 「合葬」は遺族と遺骨保管者との了解のもとで、個別のものから合同のものへと移し替えるという遺骨の最終的安置形態といえるが、必要な手続きを経ずに行われたものであること。
(三) その結果、遺骨の個別性と個々の犠牲者の記録が失われたこと。
三、 今後の取り組み
(一) 政府・関係企業と協議しながら、可能な限り、犠牲者とご遺族の消息を調査し、お詫びするとともに、ご遺骨の返還につとめる。
(二) 道内寺院をはじめ、国内には今も植民地下の朝鮮人・中国人などのご遺骨が安置されていると思われる。この点について、教団に対して調査と対応を要請する。
なお、これらの実行を期すため、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、在日韓国・朝鮮人の方々をはじめ、国内外の研究者の助言や協力を得ながら、誠実に取り組む所存であります。
また、この問題を契機として、教団とアジアの近現代史を総括し、和解と平和・人権の時代を東アジアにもたらすべく、宗祖のみ教えに立ち返りつつ、あゆみを続けてまいります。
二〇〇二(平成十四年)年十二月六日
浄土真宗本願寺派
本願寺札幌別院
輪番 升 巴 隆 夫
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札幌別院に於ける朝鮮人強制連行労働者遺骨についての経過
○ 1942(昭和17)年頃〜戦後間もなくまでの間
札幌別院に遺骨が預けられ始めたと推測される。
労働者として従事させていた企業(11社)からその都度別院に届られたと思われる。そして一時保管の名目で預かってきた。
○ 1969(昭和44)年
薄野から現在地に移転、遺骨も別院4階に保管。同時に保管名簿を整理し、『遺骨遺留品整理簿』にまとめる。(合計101名)
○ 1984(昭和59)年3月
保管されていた遺骨の木箱がかなり傷み、包んでいた白布も汚れている状況であり、納骨堂が増築されたこともあり、80体前後の遺骨が別院門信徒寄贈の納骨堂(浄華衆と名付けられている)に、合葬して納められる。(1回目の合葬)
○ 1997(平成9)年10月
地崎工業納骨壇に納められていた20体前後の遺骨が別院合葬所に合葬される。(2回目の合葬)
(後に三つの容器に納め合葬所に安置)
○ 1999(平成12)年6月
北海道教区基幹運動推進委員会『第四専門部会』で「札幌別院に於ける朝鮮人強制連行労働者遺骨問題」について取り組みたいとの提議があり、調査が開始される。
○ 2001(平成13)年8月
調査報告書が別院に提出される。
○ 2001(平成13)年11月
97年2回目の合葬した遺骨(合葬所内の三つの容器)を納骨壇に移動し納められる。
○ 2002(平成14)年9月
対応へ向けて『札幌別院に於ける朝鮮人強制連行労働者遺骨問題委員会』が発足。
<コメント>
門徒(浄土真宗檀徒)ではありませんが、エエ加減な仏教徒として一言付け加えます。
<資料>
浄土真宗は、かつての戦争に協力してしまったことを反省して、平和運動などに教団として参加してます。
1606018 西本願寺 戦争責任を懺悔
浄土真宗本願寺派(本山・京都市西本願寺)はかつて門徒に発布した戦争協力
呼び掛けの通達などを失効させる宗令を全国約10400の末寺にこのほど通知
した。同派は昨年、戦争責任問題を解決するための委員会を設置して議論の結果、
通達などは誤りだったと認定した。
同派は満洲事変勃発以降、僧侶や門徒に戦争協力を呼び掛ける「御消息」と
呼ばれる大谷光照門主(当時)名の通達を60通発布した。御消息は宗祖、親鸞
の教えとされる「御聖教」に準ずる効力を持つという。
(平成16年6月25日号)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/H16/1606/1606018budda.html
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