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終身雇用・年功序列こそ安全網 小沢新代表インタビュー
2006年04月11日10時07分
「反自公・非自公」の枠組みで共産党を含む野党が連携して「崩壊過程」にある自民党と対決し、政権交代をめざす――。民主党の小沢代表は10日の朝日新聞などのインタビューで、来年の参院選を足がかりにした政権戦略や政策課題を語った。
■格差社会
――格差社会の問題をどう考えるか。
「終身雇用と年功序列は、日本社会が考えたセーフティーネットの最たるものだ。非正規社員ばかり採用すると、忠誠心がなくなる。自分の会社に骨を埋める層を確保する方が、会社にとっても良い。一方で、総合職やキャリアをめざす人は身分保障をなくす。日本社会はキャリア層まで年功序列や終身雇用になっているのが問題で、そこに自由競争の原理を採り入れればいい」
■財政、税
――どのように歳出削減を進めるのか。
「少なくとも地方に関するカネと権限は中央にいらない。それによって相当の行政経費が削減できる。300ほどの大きな基礎自治体にまとめれば、都道府県が事実上いらなくなり、カネが浮く」
――歳出削減を進めてから、消費税率の引き上げを考えるのか。
「(歳出削減を)やってなお足りない時は、消費税率をやる以外にない。だが、給付を今までと同じにして、(消費税を)全額福祉に回すなら、ほぼ(現行の)5%で大丈夫だ」
■靖国・中国
――靖国神社参拝問題に関する小沢氏の考えは分祀(ぶんし)論とは異なるのか。
「(A級戦犯は)戦場で亡くなった戦死者ではないから、間違いを正せということだ。(戦没者をまつるという)本来の靖国の姿に戻したい」
――間違いをやっているところに、首相は参拝すべきではないと。
「そうだ」
――前原誠司・前代表は「中国脅威論」を唱えていた。
「日本国民にとって『脅威だ』と政治家が口にした以上、それを取り除かなければならなくなる。だから、小泉首相でさえ(脅威論を)言っていない」
――小沢氏自身の中国に対する認識は。
「中国の歴史は漢民族の膨張で、もともと覇権主義だ。米国も覇権主義的なところがあるから、米国だけでは(中国問題への対策を)やりきれない。日本がしっかりし、(日中米の)三角関係をうまくやらないといけない」
■メディア
――「小泉劇場」とも言われるメディアの状況をどうみているか。
「メディアは公正・中立の一線を越えた。自殺行為だ。片方だけを報道するから本当は選挙違反。私が国家公安委員長なら取り締まるところだ」
――小泉首相は郵政民営化法案の反対者を公認しない手法を取った。
「その一点では正しかった。郵政民営化を公約して自民党総裁に当選しており、反対する方が自己矛盾だという論理は正しい。私だってそうやる」
――小泉首相は「自民党は変わった」と。
「崩壊過程だ。本質は変わっていない。官僚依存で丸投げだ。道路公団の改革では『道路は造らない』と言ったが、結局全部造る結論になった」
――支持組織との関係で嫌がることをやっているのは、自民党は変わったという理屈にはなる。
「業界団体的なものはすでにガタガタ。あてにしても大して票は入らない。それより格好良くやった方が入る。首相はそこを喝破(かっぱ)していた」
■選挙対策
――参院選対策は。
「組織の整備と候補者の選定は私が直接やる。1人区が問題だ。何としても(自民党との議席数の差を)ひっくり返さないといけない」
――非自民、非共産で選挙協力していくのか。
「選挙協力かどうかは別だけど、共産党だけいらないと言う必要はない。反自公、非自公が過半数を取るかどうかだ」
――「ニュー小沢」は純化より融和を少し大事にするということか。
「うんうんうん。そんなところだ」
http://www.asahi.com/politics/update/0411/005.html
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