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「変わらなきゃ民主」執行部変わらず−菅代表代行、鳩山幹事長【サンスポ】
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200604/sha2006040903.html
新執行部人事を発表する小沢一郎新代表(右)。鳩山由紀夫、菅直人両氏も同席した=8日夕、民主党本部(撮影・矢島康弘)
民主党の小沢一郎新代表(63)は8日、代表選を争った菅直人元代表(59)を代表代行とし、鳩山由紀夫幹事長(59)ら現執行部を全員留任とする人事を発表した。前日の代表選では「変わらなきゃ」と強調したが、執行部の顔ぶれは変わらず。小沢新代表は「国会開会中のため」と説明したが、挙党一致を強調する狙いとみられる。
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就任から一夜明け、さっそく執行部人事に着手した小沢新代表。代表選のライバル菅氏を代表代行にすんなり据えるなど、意外に?おとなしい船出となった。
小沢新代表は党本部で菅、鳩山両氏と3者会談し、菅氏の代表代行就任と現執行部体制の維持を確認。幹事長の鳩山氏、国対委員長の渡部恒三氏(73)、政調会長の松本剛明氏(46)などを再任させる人事が決まった。
3氏はそろって会見。小沢代表は「菅さんには代表代行として私を支えていただく。今月は特に衆院で法案が審議されているので前の執行部のまま党運営にあたっていく」と表明した。
菅氏は「どういう形でも手伝うと言ったとおり、喜んで引き受ける。自分がやれる問題をしっかりやっていく」と言明。鳩山氏も「政権交代に向けて小沢体制を力強く発進するため役に立ちたい」と抱負を述べた。
国会閉会後の執行部体制見直しについて、小沢新代表は「このままでいいと思えば、(代表任期が切れる)9月までいく」と言及。
現執行部はメール問題で総退陣するはずだったんじゃ? 鳩山氏は「国会会期中なので体制を継続したいという判断をされた。党が1つにまとまっていく意味でも、正しい判断」と説明した。
前原誠司前代表(43)の人事を引き継ぐことで、小沢アレルギーが強い前原氏らのグループに配慮した形だ。気脈の通じる鳩山氏を幹事長に再任させ、来夏の参院選まで乗り切る意図もありそう。
小沢、菅、鳩山の3氏は1週間に1度程度、定期的に会合を開くことも決めたという。“小菅鳩”が民主の3本の矢、というわけか? 執行部は11日の両院議員総会の了承を経て正式発足する。
小沢代表はこの日、連合本部を就任あいさつで訪れ「来年の参院選と衆院選で、何としてもけりをつける」と支援強化を要請。前原前代表の脱労組路線で悪化した連合との関係を、早々に修復したい意向のようだ。
★森前首相が批判「民主党は金太郎あめ」
自民党の森喜朗前首相は8日、民主党新体制について「どこから切っても菅、鳩山、小沢しか出てこない。都合が悪くなると代表を切り、グルグル回して国民の目を欺く民主党は『金太郎あめ』」と批判。小沢体制は「どこまでうまく続くのかという危倶がある」と短命の可能性を指摘した。また片山虎之助参院幹事長は「(小沢代表就任で)偽メール問題や今までの民主党のおかしさが全部洗い流される。自民党が浮かれていると風向き、潮目が変わる」と危機感を強調した。
★来春の道知事選、来月から候補者を公募
民主党北海道と連合北海道などで構成する北海道政権戦略会議は8日、来春知事選の候補者を公募すると発表。公募期間は大型連休明けから7月末まで。審査を経て9月に決定する。応募資格は北海道に縁があり、改革に情熱を抱く人で、道内在住の有権者500人以上の推薦が必要。該当者が複数出れば、予備選挙を検討する。政党などによる知事候補者の公募は全国初という。
民主党北海道代表の鉢呂吉雄衆院議員は「候補段階から道民にメッセージを発したい。全国で道知事をやってみたいという方が出るよう期待する」と述べた。高橋はるみ知事は態度を明らかにしていないが、再選をめざすとみられる。
★世論調査で小沢民主への期待57.4%
共同通信社が7日夜から8日にかけて行った緊急電話世論調査で、小沢民主党への期待は57.4%と過半数に達した。最も望む課題は「自民党との違いの明確化」が43.8%と最多で、小沢氏の対立軸路線は評価された格好。ただ、政権交代が実現すると思わない人は72.7%に上った。民主党支持率は、メール問題の最中だった2月下旬の11.3%のどん底から、19.9%まで回復。対照的に小泉内閣支持率が47.2%と、今月一、二両日の前回調査より7.3ポイント下がった。
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