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辛口時評060408
「科学的社会主義」も「神輿担ぎ」の系譜に連なる権威主義の悪習
お
月刊『WiLL』に、元・日本共産党国会議員秘書で、北朝鮮の拉致問題がらみで除名された兵本達吉が、「共産主義研究家」の肩書きで、不破哲三批判を連載している。二〇〇六年五月号では、日本共産党が綱領・規約に掲げていた「マルクス・レーニン主義」の実際の内容は「スターリン主義」であったとし、最近は、それを「科学的社会主義」と言い換えるようになったと揶揄している。
「マルクス・レーニン主義」も「科学的社会主義」も、「お題目」である。「神輿担ぎ」である。
延暦寺の勢力が強大になるにつれ神仏習合が進み、本地垂迹説(神は仏の仮の姿として現われたとする説)により寺院の様に扱われ、また朝廷への強訴の際には僧兵により神輿が担ぎだされた。
「マルクス・レーニン主義」の「神輿担ぎ」によって、権威を保つ日本共産党は、結局のところ、思考停止に陥り、911事件の犯人を、ビン・ラディンだとかアルカイダだとか、ブッシュの言いなりになった。
木村書店発行の『9・11事件の真相と背景』では、この種の「集団支配」に関して、つぎのような警告を発した。
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●情報戦争の武器としての「言葉」の重要かつ決定的な機能の自覚が不可欠
言葉は、非常に重要な集団支配の機能を発揮するものである。有史以来、言葉による集団支配の力、権力の秘密を、人々は様々に考え、表現してきた。以下は、その秘密に関する最新の考察の一例である。
今から18年前、カナダ生まれでアメリカのハーバード大学教授などの経歴を持つ国際的にも著名な政治経済学者、ガルブレイスは、著書『権力の解剖/[条件づけ]の論理』の中で、権力支配の方式として、「威嚇権力」(暴力による恐怖支配)、「報償権力」(利益誘導)、「条件づけ権力」(conditioned power)の三つを位置づけた。
●言葉は被支配者が積極的に支配に従う「条件づけ権力」の武器
ガルブレイスは、「威嚇権力」と「報償権力」について、この両者は支配者にも被支配者にも、目に見える形で存在すると説く。それに反して、「条件づけ権力」は、目に見えず、しかも、被支配者が「自らの信念」に基づくものと思い込んで積極的に支配に従うから、現代の権力支配方式の中では最も強力なものだと説く。この最も強力な権力支配の基本的な道具は、もっぱら言葉なのである。
日本語版の訳者、山本七平は、ガルブレイスの造語、「条件づけ権力」(conditioned power)の説明として、「条件反射」(conditioned reflex)を呈示している。言わずと知れた「パブロフの犬」の「条件反射」の意味である。
9・11事件は「テロ」だと言われた途端に、長年、言葉による「条件反射」の訓練を受け続けてきた「忠勇」なるアメリカ「国民」は、背後の「威嚇権力」にも追い立てられ、前方の「報償権力」にも刺激され、かつての日本人が幼稚園からの『軍艦行進曲』の歌詞の斉唱で「日の本に仇なす国を攻むるべし」と幼心に叩き込まれたのと同様の状態で、「ウシッ」とけしかけられたブルドッグさながら、猛烈な勢いでアフガンの「敵」に飛びかかったのである。
この条件反射の仕組みは、最近の流行語で言えば、「マインド・コントロール」であり、通常の会話の言葉なら「思い込み」である。歴史的には「神話」である。単純な「言葉」の背後にも、「神話」が潜み、魔力を発揮しているのである。
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その神話の最たるものが、「ホロコースト神話」である。ところが、この「ホロコースト神話」に関しても、日本共産党は、最も熱心な狂信集団である。これが、「科学的社会主義」の実態だと思えば、腹立たしいばかりである。
現在、木村書店発行の季刊『真相の深層』では、「カール・マルクスの大罪」を連載中であるが、その具体的な実態は、日本共産党での経験である。
これまた、わがライフワークの一つである。現在進行中の『ヒトラー・ホロコースト神話検証』に続いて、なるべく早く、まとめ上げたいと念願している。
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