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(回答先: もし、西郷が拉致問題解決のために訪朝したいと言ったら？ 投稿者 たかす 日時 2006 年 2 月 16 日 13:52:47)
今の北朝鮮は昔の鎖国朝鮮と比べて恐い面がある。ただ、あの当時と同じ構図の面もある。やはり今の北朝鮮も中国・ロシア以外の国とはほとんど鎖国関係にあるからだ。
最近の日本の論調を見ると、1870年から1876年までの時代状況が再現されているように見える。また、今の日本は80年代、特に85年円高不況から88年の電電公社民営化への時代が再現されているように見える面もある。更に30年代のファシズムの時代が再現されているように見える面もある。幕末から90年代まで、これまでのあらゆる時代が再現されているように見える。
ただ、再現しているように見えないのは、大正時代と60年代である。今の東京には細木と石原のカルトがあふれる代わりに、大正の再現は見えない。大正時代、50年代、60年代の日本人と今の日本人は同じ日本人には見えない。最初からずっと戦時中のような空気に晒されて生きてきたのが日本人に見える。
あらゆる時代が繰り返されているように見えるが、このぬかるみのような苦悩の繰り返しから一歩前に出るには、日本全土を覆う反動思想を打ち破らねばならないと思う。
太田竜の思想変遷はまるで戦後日本の思想変遷と軌を一にしているように見える。戦後日本の思想は70年代以後、どんどん後退して今や細木・石原という形で戦時中まで逆戻りしてしまった。今の日本人の多くはもう一つの世界を構想するのではなく、既存のものを問題あるものまで含めて全て認めようという態度が強く、強者が弱者を蹂躙するのは自然の理であり、反撃は自然の摂理に反すると見ているのではないか。大衆の権力に対する一切の反撃権の否定。そのような思想が強者服従の思想が細木・石原支持の背景にあると思う。この点では戦前の方が思想状況はまだましだったと思う。江戸時代も含めて、ここまで対抗思想が皆無の時代は日本にないのではないか。江戸時代の儒学者にすら、石原・細木に物申すような反権力の魂がある者がいるからだ。
今のマスコミや日本共産党のパンフなら治安維持法体制下でもOKなのではないか。江戸幕府に睨まれる者すら今の日本には皆無かも知れない。秩序派にとっては今の日本はなんと平和な国であることよ。戦時中ですら斉藤隆夫や天皇を批判した古物商がいたのだから、今の日本は奈良時代にまで後退したと言えるかも知れない。まあ、聖徳太子の時代には憲法があるだけまだましかも知れない。一体、今の日本の支配層は細木・石原を出すマスコミを使って、どこまで国民を服従根性しかない奴隷に変えようとしているのだろうか？我々はもはや精神的には、室町時代すら知らぬ奈良時代に生きているのではないか。俺達は日本国民は奴隷かよ！違うでしょう。せめて思想状況を江戸時代に近づけたい。
太った豚より痩せたソクラテスとなれ！
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