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(回答先: 自民調査会 憲法2次草案作成へ 前文、9条など再検討―「東京新聞」 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 2 月 16 日 11:24:45)
――昨年11月に新憲法草案が出てから党内の憲法論議が止まってしまっている。
「草案が出た時点では盛り上がりは見せた。しかし、草案の内容は、必ずしも自民党らしいものではなかったという受け止めが、党内にはある。私の立場で点数をつけることはできないが、消化不良、欲求不満という人は、かなりいる」
――具体的にどんな点が問題なのか。
「例えば前文は、よく整理された内容ではあるが、感情、感慨を含んだ表現が削られ過ぎた。九条は、自衛軍を認めたのは前進だが、集団自衛権が認められたのか、認められなかったのか明確ではない。権利義務については、権利は新しいものが入ったが、自民党内で議論した責務、義務は手薄になった。例を挙げればきりがない」
――去年の草案は、立党50周年の節目に無理やり合わせようとしたから議論が生煮えになったのではないか。
「確かに十分議論する時間が取れなかった。それと、皮肉な話だが昨年の衆院選で自民党が勝った影響も大きい。大勝の興奮さめやらぬ中で、復古調の憲法草案を出すと『自民党がおごっている』と受け取られことを、必要以上に警戒をしたということもある」
――その結果、公明党や民主党への歩み寄りを意識し過ぎたという思いがあるのか。
「草案の内容は、最初から妥協、協調しようという部分が結構多い。私自身も協調すべきだと考えを持っていたが、それでも想定以上で『あれっ』という感じだった。だから、正直言って、(国民に対して)説明しにくい。本来なら今ごろは、対外的なキャンペーン、タウンミーティングなどをやっているはずだが、そういう動きを止めざるを得なかった」
――では、説明しやすい草案につくり直すのか。
「われわれは、もう一度自民党らしい草案をつくり、もう一回世に問わなければいけない必要性を感じている。現在の草案を一次草案とし修正を加えて二次草案で勝負したい」
――党内では、草案に自民党らしさを出すべきだとする「独自派」と、他党に歩み寄ろうとする「協調派」がいるが。
「靖国参拝、皇室典範改正問題の議論などをみると、やや独自派が党内で勢いを増している印象を持っている」
――二次草案はいつまでにまとめる予定か。
「これからの議論は、ポスト小泉の問題にもかかわってくる。9月に新総裁に選ばれた人が、指示を出すことになると思うが、われわれは、それまでに、二次草案に向けた修正内容の議論を進めていきたい」
――総裁選では憲法問題を争点にすべきか。
「総裁候補として、憲法の内容について言うことは、かなり危険を伴う。今後の議論を縛ることにもなる。ただ、いつまでに改正を行うか、という意気込みと道筋はきちんと示して欲しい」
――道筋を示すには、まず国民投票法案の整備が必要になる。
「今国会中に完了しておきたいというのが、私の願いだ。そして新総裁の下で第二次草案をまとめる議論をする。来年からは公明、民主両党と憲法改正の発議案の調整作業が始められるようにしてほしい」
(聞き手、金井辰樹、本田英寛)
「東京新聞」2/16 朝刊
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