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□「国民統合の象徴」とはどういう意味か [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1705455/detail
「国民統合の象徴」とはどういう意味か
いまの日本で「あこがれ論争」といっても、ピンとくる人はごく少数だろう。知っていてもおかしくない昭和1ケタ以上の人の大半は、死んだか忘れてしまったかだろうし、それ以下の人は、よほど敗戦直後の状況に関心がない限り知らないはずだからだ。
1946年に憲法草案の帝国議会の審議で、天皇は「国民統合の象徴」というが、それはどういう意味なのか、という質問があった。改憲担当の金森徳次郎国務相は、国民のあこがれの中心だ、と答えた。そんなバカな、原節子・田中絹代や川上哲治・大下弘じゃあるまいし、と議会でも世間でもカンカンガクガクの議論になったものだ。
「象徴」とは定義困難な概念だが、占領軍が押しつけてきた憲法草案だ。命じられた期日には成立させなければならない。ま、学校の徽章、会社の商標のようなもんか、というのが大方の理解だった。
当時は日の丸の掲揚さえ禁止されていた。GHQが国旗掲揚を解禁したのは、憲法施行から1年近くたった、1948年4月1日のことだ。現行の「象徴天皇」のもとの皇室制度を考えるとき、それが国旗さえ持てない敗戦国民のせつない「あこがれ」ではじまった事実を忘れるべきでない。幸いにそのまま60年たったが、それは日本が平和に恵まれたからだ。
しかし人生と同様、国家も常に平坦な道を歩めるとは限らない。未曽有の大災害にさらされるかもしれない。侵略にあって危急存亡の淵に立つかもしれない。そのとき国民の歴史とともに続いてきた「総本家」ではない「だれかさんちの内孫」を中心に日本が結束できるか。女性天皇はまだしも、女系天皇の出現には、この点に根本的な疑問がある。秋篠宮妃の親王ご安産を祈るや、まことに切なるものがある。
【2006年2月9日掲載】
2006年02月12日10時00分
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