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広島瀬戸内新聞主筆さとうしゅういちのブログ
野口さん殺害事件と大谷昭宏の右転落―――反グローバリズムの軸無きリベラル派の末路
http://blogs.yahoo.co.jp/hiroseto2004/25238305.html
ホリエモンの側近、そして、安倍官房長官の後援会幹部でもあった野口英昭さん
(当時38)が刃物により深い傷を負って亡くなった事件。
素人が見ても、これは他殺であると考えるほうが自然です。腹部の傷は
大動脈に達していました。武士の切腹でもここまでは切らない。切ったら、
即座に、意識を失うはずです。したがって、非常ベルを押せるはずもあり
ません。むしろ他に「犯人」がいて、押したと考えるか、あるいは、ホテルが
警察に協力して嘘をいっているか(おそらく、犯人が、ホテル外へ出てから
ホテルに電話して、それで従業員が野口さんの部屋へ行った)、と考えられます。
(ホテルが犯人側とグルという線も捨てきれないが、むしろ警察の圧力で
地域で商売ができなくなることを恐れて偽装に荷担したと見るほうが自然)。
ヒットマンに狙われたら、警察は見殺しにする。そういうことが公然と
まかり通ろうとしているのです。これでは、市民は安心して暮らせません。
日本の治安回復を小泉政府は掲げながら、暴力団には目を瞑る、を許しては
いけません。
ところが、こともあろうに、リベラル派・護憲派ジャーナリストの代表格で、
しんぶん赤旗にもよく登場する大谷昭宏さんは、先月19日の段階で「警察が
自殺というのだから自殺でしょう」と断言したのです。
反権力で鳴らした、大谷さんらしくない発言です。右転落したか、と
はっきり言って失望しました。反権力である彼でさえ、そういうのだから、
という流れをつくってしまったことは否めません。
しかし、大谷さんの右転落は、昨年の総選挙から始まっていました。
大谷さんは、「郵政民営化に賛成なので、この解散総選挙は支持します」
と発言。小泉総理を事実上持ち上げました。
与党が圧勝すると、
「衆院選の最中から、私は郵政民営化は、国民に圧倒的に支持されている。
それなのに、野党は民営化反対なんて言ってたら選挙でボロ負けするぞ。
なんでそんなこともわからんのか、とあちこちでコメントしたり、書いてきた。」
「小泉さんは、今度の選挙をいわば郵政民営化という局地戦にしようとしたのに、
野党の側が勝手に「この選挙に負けたら小泉に白紙委任だあ!」と騒いで憲法9条
から年金、子育て、増税まで持ち出して全面戦争に持ち込んだ。家庭でいえば、
家宝から子どもの預金まで持ち出して派手な喧嘩をしたあげく、みんなカタに
取られたようなものだ。
小泉さんにしてみれば、負けた連中が勝手に置いて逃げて行った戦利品。
これから自民公明、合わせて327議席、衆議院の3分の2を十分に上回る数を
たのんでおいしくいただきましょうと舌なめずりしていることだろう。中でも、
この数は明日にでも憲法改正衆議院決議が出来るというところに戦慄を覚える。
野党はこの現実を前に、いまこそ心新たにしてほしいと思う。もう既得権益
にしがみつく一部の利害集団と甘えあっていてはいけない。」
http://homepage2.nifty.com/otani-office/flashup/n050913.html
などと開き直る始末。
実際には、郵政民営化法案は慎重審議を求める声が過半数を超えていたのです
(選挙後の世論調査)。民営化反対といったから負けたのではない。民主党について
いえば、ハッキリしなかったから負けたのです。
共産・社民が民営化に賛成したら勝てるかといえば、そんなナンセンスな話は
ない。「じゃあ、小泉自民で良いじゃん」ということになってしまい、自民党に
票を奪われるだけである。
そもそも、大谷さんには悪いが、憲法改悪と郵政民営化はセットである。ともに
小泉流従米主義の一環です。大谷さんは、公務員憎しに凝り固まって、郵政民営化に
賛成した。「既得権益」を叩くフリをして、アメリカや大手企業に利益を集中させる
という小泉総理の政治の本質が全く分っていない。アメリカと大手金融資本
こそが、「既得権益にしがみつく利害集団」ということを分っていない。
「郵政民営化は、国民に圧倒的に支持されている。」と言っている時点で小泉総理の
プロパガンダに乗せられている。世論操作に協力してしまっているわけです。かくて、
大谷さんは、自らが影響力を持つ護憲派の多くを、郵政民営化支持に誘導し、自民党
支持に誘導した。民主(リベラル派)、共産、社民の票を減らすことに貢献した。
誠にその罪は重い。護憲派野党からすれば、思わぬところから鉄砲玉が飛んできた
ような話です。
「今度の選挙をいわば郵政民営化という局地戦にしようとしたのに、
野党の側が勝手に「この選挙に負けたら小泉に白紙委任だあ!」と騒いで憲法9条
から年金、子育て、増税まで持ち出して全面戦争に持ち込んだ。」
憲法問題を野党が言わなかったら、憲法改正を自民党がやめるとでも大谷さんは
思っているらしい。全く倒錯している。言わなかったら言わなかったで「先の
総選挙で憲法改正に反対を明確にした党はなかった」と言い出すに決まっている。
大谷さんは総選挙のときは、せめて、「自民党が勝てば改憲への流れが加速する。
私は民営化賛成だが、しかし、争点は郵政民営化だけではないと思う」
というべきだったと思います。
しかし、はっきり言って、「反グローバリズム」の軸を持たない、大谷昭宏さんが
右転落したのは当然ともいえます。容易に小泉政府に取り込まれてしまう。その
なれの果てが、実は、今回の「自殺断定」発言になっているのではないでしょうか。
このような人は放っておいて、保守的な考えの人でもグローバリズムには
反対な人と、幅広く手をつないでいくことが、護憲派にとって大事なこと
ではないでしょうか。
http://blogs.yahoo.co.jp/hiroseto2004/25238305.html
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