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TOP 【世に倦む日日】 http://critic2.exblog.jp/
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野口英昭怪死事件のテレビ報道が一向に衰える気配を見せない。昨夜(2/9)の「報道ステーション」では、一方で再び怪しげなホテルマネージャーを登場させて自殺説を踏み固めながら、他方で世論の動向に配慮して、警察当局に空港で合流した四人の情報を出すように催促するという内容だった。この空港四人の情報は、先週の木曜日(2/2)に初めて「報道ステーション」がスクープしたものである。沖縄県警から得たリーク情報であることは明らかだが、実はその2/2から怒涛のテレビ報道が始まった。これは警察が自殺説を既成事実化する世論操作のためにテレビを利用しようとして、そのバーターとしてテレビ朝日だけに提供した特ダネであり、要するに警察庁と朝日新聞のWinWinの所産なのだが、その後のテレビの自殺説補強報道があまりに異常かつ杜撰で、警察とマスコミに対する不信が沸騰してしまったために、ポーズとして世論に迎合する素振りをテレビ朝日が示し始めたということだろう。
TBSは毎日のように昼の番組でやっている。何の新事実もないのにテレビがこの事件を番組に組み込むのは、要するに視聴率が取れるからである。野口事件を扱えば視聴率がハネ上がる。だから報道ステーションでもトップにこの事件を持って来るのである。視聴率が取れる企画であれば、取材経費も大盤振舞で奮発される。電通が腐るほどカネを用意してくれるから、角澤照治の御一行は那覇の夜で酒池肉林できる。この時期の沖縄に行けばプロ野球のキャンプも楽しめる。那覇の豪遊三昧を覚えた角澤照治とスタッフはその味を忘れられず、電通にせがんで毎週一回の「自殺説踏み固め」報道の取材旅行に余念がないのである。遊びたい男は角澤照治だけではないだろうから、Jチャンネルでも、スクランブルでも、涎を垂らして我も我もと那覇や香港にラッシュするのだ。TBSも同じ。スタッフが便乗して経費で遊興している。昨日のきっこのブログの百円のカレーの話はそういう意味なのだと理解した。
角澤照治御一行の欺瞞取材を電通がファイナンスするせめてその一割が、真に報道の名に値するきっこのブログに流れるような日本を、若い人たちの手で作って欲しい。あれだけ出鱈目な(後で検証すれば嘘だとすぐ分かる)偽証を次から次へとカプセルホテルが繰り返すのは何故だろうかと不思議に思っていたが、それは一つは確かに沖縄県警の要請を受けてやっているのだけれど、動機はそれだけではなくて、それは何かと言うと、恐らくテレビ取材の出演報酬である。2/2(木)に最初にスパモニでテレビ出演して以来、カプセルホテル関係者はこれまでに十回以上「証言」している。一回のギャラが五十万円として、これまでに五百万円以上稼いでいる。カメラの前で顔を隠して一分か二分の喋りであり、編集を考慮しても撮影の拘束時間は一回あたり一時間弱だろう。一回五十万円が純利で懐に入る。シケた場末のカプセルホテルの営業では一年かけても稼げない純利益が、三回四回のテレビ出演で入ってくる。
このカプセルホテルの経営者は、テレビ出演で稼げるだけ稼いで、事業を畳んで建物ごと売り飛ばしてしまう気なのではないか。沖縄県警は「自殺」判断で捜査を打ち切っており、暴力団の仕事だから新証拠が出てくる可能性は少ない。要は第一発見者のフリーハンドで、好きなだけ適当な「証言」を言いまくり、話を前後矛盾させながら疑惑を掻き立てて、錯綜した「証言」の矛盾証明をネットの人間にやらせて、関心を煽り、テレビ局の沖縄詣でを増やせばいい。カプセルホテルの「証言」を画面に出せば視聴率が上がる。視聴率が上がれば電通が経費の札束を増やす。電通が札束をバラ撒けばそれを抱えてスタッフが沖縄の夜の酒池肉林に奔る。札束とスタッフが沖縄に殺到すればカプセルホテルがそれを懐に入れて「矛盾証言」にさらに精を出す。その拡大循環の中でカプセルホテルの「証言者」の出演料はハネ上がる。拡大循環のスパイラルを横目で見ながら、きっこはわびしく街に出て百円カレーを売る店を探す。
ロンドンのマルクスが見たら激怒して肝臓病を悪化させそうな報道資本主義の矛盾がここにある。丸山真男は、晩年のどこかの(「図書」か「みすず」の)社会主義論の中で、教育とか医療とかは資本主義のシステムでは不向きなのだと言っていた。教育も医療も資本主義は不向きだが、報道も同じほど不向きであるように思われる。これまでに録画したカプセルホテル関係者の「証言」のストリーミングファイルを陳列公開するサイトを設えようかと思ったが、何となく逡巡して気分が重い。誰か若い人がやってくれたらありがたい。昨夜の「証言」では、今度は「野口さんはネクタイを締めていました」という話に変わっていた。意図的に、愚弄と混乱の目的で「証言」を変えているフシがある。「遊び半分で金儲けでやっているのだから本気にするなよ」というカプセルホテルとテレビクルーのメッセージ(本音)が聞こえてくる。きっと角澤照治は、酒池肉林する贔屓の店で、「視聴者ってのは本当にバカだよなあ」とスタッフと一緒に笑い転げているのだろう。
那覇を満喫する角澤照治に横から泡盛を注いでいるのが那覇署の副署長かどうかは知らないが。
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