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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060205k0000m040107000c.html
防衛施設庁発注の空調工事を巡る官製談合事件の舞台となった「自衛隊中央病院」(東京都世田谷区)と「市ケ谷庁舎」(防衛庁庁舎、新宿区)の各新設工事で、建設・土木、空調、重電各社が計19件の工事で談合を繰り返していたことが新たに分かった。官製談合は、既に判明していた8件を加えた全27件に及び、発注総額は367億円余。適正な入札が実施されていた場合との差額は約66億円と推計され、官・業が「二大プロジェクト」を食い物にした実態が鮮明になった。
東京地検特捜部は、元技術審議官、生沢(いけざわ)守容疑者(57)らの逮捕容疑となった空調工事と並行して、建設・土木、重電の2分野についても、競売入札妨害容疑で解明を進めている模様だ。
自衛隊中央病院の発注工事は、1956年に建設され老朽化した既存施設の建て替えで、07年10月開院予定。一方、市ケ谷庁舎分は、収集情報の管理を行う通称「新情報棟」の新設工事で、07年度完成予定。業界関係者は「この10年で最大の案件。入札の数年前から情報収集合戦になっていた」と語る。
中でも建設・土木、空調、重電の3分野は発注額が大きく、全27件(うち11件は随意契約)の発注総額367億円余は、総工費約565億円の6割強を占める。
27件の入札(随意契約を含む)は03年3月〜05年10月にあり、関係者によると、2施設でこれまでに判明していた計8件の入札のほか、残る19件も施設庁幹部が受注予定社を記載した「配分表」を作成するなどした官製談合の疑いが強く、生沢容疑者ら施設庁幹部らは、こうした経緯を認めているという。
3分野の発注工事の平均落札率(予定価格に占める落札額の割合)は96.81%。最も高かったのは建設・土木分野で、病院分(8件)は98.61%、市ケ谷庁舎分(4件)は99.50%と極めて高率だった。
27件の受注総額は355億9900万円で、公正取引委員会の推計(04年3月公表)では談合がなければ落札価格は18.6%下落するとされるため、業界側は約66億2141万円の不正利得を得た計算になる。
毎日新聞 2006年2月5日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/images/20060205k0000m040110000p_size5.jpg
建設中の自衛隊中央病院=東京都世田谷区で
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