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高知新聞社説■【ネット放送】便利さの裏には何が■
"【ネット放送】便利さの裏には何が
「通信と放送の融合」を政府が加速させようとしている。
テレビ番組のインターネット放送について、放送する際の手続きの簡素化を知的財産戦略本部(本部長=小泉首相)が提言にまとめた。現実的な解禁へと踏み込むものだが、性急な議論の進め方は大いに気になる。
パソコンや携帯電話の画面で、ニュースやドラマが見られれば便利だ。空いた時間や待ち時間に多くの情報が得られるようになる。光ファイバーを利用して家庭のテレビに番組を提供するIPマルチキャスト放送はまた、難視聴地域を解消する切り札ともなる。
これらを可能にし、普及させるよう、提言は著作権法上の扱いの変更を求める。現在の著作権法は、ネットを通した番組提供を「通信」と見なしている。このため、ネット放送の際には事前に著作権者から了解を得なければならない。
既にニュースをネットで放送している局では、バックに流れる音楽を消す処理をしているような状況だ。そこで、テレビ放送やケーブルテレビと同様に、放送後に著作権料を支払えば済むようにしようという。
だが、問題は多い。まず、著作権者の権利が後退する心配がある。著作使用の許諾の権利がなくなれば、報酬の交渉の現場で著作権者が不利になる恐れが出てこよう。
地方では見ることのできない在京キー局の番組がネット放送で見られる利便性も挙げられる。しかし、地方の民間放送局の視聴率に影響は避けられない。CM収入が減少し、ひいては経営が圧迫される。
2011年の地上デジタル放送の完全切り替えを控えて、各局とも多額の設備投資を行い、経営は厳しい。視聴率の低下をもたらしかねないネット放送の「解禁」には、地方局の強固な反対が予想される。
地方局が独自の番組づくりで対抗しようにも、人と資金が豊富になければ難しい。結局、残ったのはキー局とわずかな地方局となる事態が考えられなくもない。多様な情報に触れることが妨げられたり、報道の自由が制限されることはないのか。視聴者である国民に跳ね返る問題だ。
インターネット上には不確かな情報が流れたり、倫理面で問題のあるサイトが多く、ネット放送でも歯止めがかからない懸念もある。
政府は、多方面からの意見を聞く必要がある。便利さの裏にある問題をもっと重く考えてほしい。"
http://www.kochinews.co.jp/editor.htm
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かなりデンパ系の記事。爆笑。
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