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□ライブドア事件 「堀江容疑者の犯罪見抜けず」田原総一朗氏インタビュー [産経新聞]
http://www.sankei.co.jp/news/060203/sha019.htm
ライブドア事件 「堀江容疑者の犯罪見抜けず」田原総一朗氏インタビュー
ライブドア事件の堀江貴文容疑者は「サンデープロジェクト」(朝日系)などのテレビ番組に出演し、刺激的な自説を繰り返すことで世間の支持を集めてきた。同番組進行役の田原総一朗氏は産経新聞のインタビューに応じ、「(番組での取り上げ方には)大いに反省はあるが、当時、堀江容疑者のやっていることが犯罪だと見抜くのは難しかった」と語った。
田原氏は「堀江容疑者が日本の古い体質を変えようとしたこと自体は間違いではない」とした上で、「ぼく自身も堀江容疑者に大いに期待していただけに、(今回の事件は)残念」と話す。そして、「かつて堀江容疑者を支持した人たちが道徳家みたいに彼を批判している。今は彼がどこで間違えたのかを冷静に議論することが大事だ」と強調した。
◆◇◆
≪「異端者取り込み」裏目≫
ライブドア事件をめぐる田原総一朗氏の一問一答は次のとおり。
−−なぜ、堀江容疑者は時代の寵児(ちょうじ)になったのか
「一昨年、近鉄バファローズの合併騒動の際、選手とファンが反発しているところに堀江容疑者がバファローズ買収という形で殴りこみ、楽天などが球団を所有する道筋をつけた。彼はトップバッターだった。
さらに売上高が十倍以上もあるフジテレビの支配を目指し、ニッポン放送の買収に乗り出した。最後の護送船団と呼ばれるメディア業界に挑んだ彼には先駆者、挑戦者というイメージがあり、買収はできなかったが、世間は引き分けと見た。そして、『堀江(容疑者)は面白い男だな』と。
それに、あのときは景気も低迷し、暗い時代だった。堀江容疑者の動向は明るい話題であり、彼の極端な言動はストレス発散になったんだ」
−−株式の百分割や時間外取引などを駆使した堀江容疑者の脱法行為が、卑怯(ひきょう)な行いを良しとしない日本の良識を破壊したとの指摘があるが
「マネーゲームや法のスキをつくこと自体は悪くはないが、マネーゲームの勝者をヒーローにしたのはいかがなものか、と思う。ただ、堀江容疑者の『金の力で何でもできる』という発言は、希望にすら格差がある『希望格差社会』に生きる若者たちには極めて魅力的に映った側面はある。今にして思うと、そうした考えは非難されて仕方がないのだけれど」
−−構造改革や規制緩和が堀江容疑者を生んだという見方は
「規制緩和は正しかった。景気だって上向きになったじゃないか。平成八年に金融自由化が行われ、その過渡期に起きた事件の一つ。以前は社会主義的な事前規制だったが、今は事後に規制が行われる時代。取り締まる側にも、堀江容疑者にも何が許され、何が許されないかというモノサシがなかった」
−−自民党が堀江容疑者の選挙応援をしたことが批判されている
「それは違う。自民党は密室談合の集団で、今や二世、三世か官僚しか議員になれない階級的な集団。その自民党が、古い体制から脱皮するために、あえて堀江容疑者という異端者を取り込もうとしたんだ。
経団連も仲間意識、村意識で固まった体質から抜け出ようと、堀江容疑者を加盟させたんだと思う。そうした行動が、全部裏目に出てしまった」
−−今、すべきことは
「堀江容疑者の犯罪について、今は検察側の情報ばかりで百パーセント信じるのは危険。堀江容疑者がどこで間違えたのか、冷静に議論することが大事だと思う。もちろん私も番組で引き続きやっていく。やっと景気も株価も上向いてきたのに、時代を戻してはいけない。若者の夢をくじくようなことは、すべきではないと思う」
【2006/02/03 東京朝刊から】
(02/03 08:17)
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