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(回答先: 「トップにも責任」額賀長官に批判相次ぐ（読売新聞）【前回の不祥事にも「責任」とって退任。懲りない人だねこの人も。】 投稿者 gataro 日時 2006 年 2 月 02 日 08:34:57)
http://sp.mt.tama.hosei.ac.jp/users/igajin/home2.htm から転載。
２月１日（水）
雨の１日でした。それでも雨だったということは、それなりに春が近いということでしょうか。
もう２月に入りました。これで、一年の12分の１が過ぎてしまったことになります。
このHPへのアクセス数が、66万ヒットを超えました。「何気なくHPのカウンターを見たら、いつの間にか65万ヒットを超えています」と書いたのが、１月23日でした。
それから、約１週間ほどで１万ヒットも増えたことになります。１日に1000人以上の方がアクセスして下さっているということでしょうか。
有り難いことです。書くのは大変ですが、これからもご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
さて、「５点セット」の一つ、防衛施設庁の発注工事をめぐる官製談合問題が広がりを見せています。これほど悪質で典型的な談合事件は、珍しいというべきでしょうか。
このような談合は1960年代半ばから続いていたといいます。その間、今日までどれほどの談合事件が摘発され、その問題点がどれほど指摘されたでしょうか。
防衛庁関係でも、過去にも何回か、大きな事件を引き起こしています。その間にも、このような談合構造は維持され、OBの天下りが系統的に実施されてきたことになります。
もちろん、談合防止のために、何の対策もとられてこなかったというわけではありません。自衛隊法で、退職後２年間、関連会社への天下りが禁じられるようになりました。
しかし、この２年間が過ぎれば、工事を請け負っていた会社などにも就職できます。この２年間という条件をクリアーするためのトンネルとして利用されていたのが、防衛施設庁所管の公益法人「防衛施設技術協会」です。
この協会に２年間ほど在籍すれば、晴れて関連会社に天下りできるという仕組みです。こうしてOBの天下り実績に応じてランク付けし、受注額を決めていたといいますから、呆れてしまいます。
しかもこれは、今回の逮捕容疑となった空調設備工事だけでなく、鹿島、大成建設、大林組、五洋建設など大手ゼネコンの建設・土木工事でも同様に行われていました。岩国飛行場など全国各施設局の建設工事でも、このような受注調整が行われていた疑いが持たれています。
まさに、OBを含む施設庁ぐるみで、装備品や燃料の入札なども含むあらゆる受注について、長期間にわたって、全国で談合が行われていたということになります。これほど明瞭かつ悪質な談合が、何故、これまで見逃されてきたのでしょうか。防衛関係だということで、甘やかされ、お目こぼしされてきたということはないのでしょうか。
今回の談合事件に関連して、額賀防衛庁長官は防衛施設庁の「解体」を明言しました。しかし、それは防衛庁と統合するということであり、マヤカシの「解体」案にすぎません。
額賀さんは、98年に発覚した防衛庁調達実施本部（調本）の背任事件の時にも防衛庁長官で、責任を問われて解任されました。この事件を機に、調本解体やチェック体制強化がなされたのは事実です。
しかし、それらの「改善策」によっても防衛施設庁の談合構造は「改善」されず、今回の事件の発生を防ぐことができませんでした。その間、官製談合によって国民の税金は食いものにされ、防衛施設庁OBの老後生活の「安全保障」が図られてきたというわけです。
奇しくも、防衛庁長官は今回も額賀さんです。前回の「改善策」が不十分だった責任を取ることのできる立場にあるということになります。
前回は、調本を解体しただけでは不十分でした、今回も、防衛施設庁を「解体」するだけでは解決にならないでしょう。いっそのこと、防衛庁自体を解体するべきです。
すでにこのHPで何度も指摘しているように、自衛隊の存在自体が無駄なものなのですから……。防衛施設庁も防衛庁も、ともに「憲法違反のコスト」であり、「コスト削減」のために廃止するというのが、最善の策であると言うべきでしょう。
もちろん、額賀防衛庁長官は、責任をとって辞任するべきです。その他にも、外食産業の政治団体から政治献金を受け、米国産牛肉の輸入再開を急いだ疑いのある中川農水相、靖国神社参拝問題での風当たりを弱めるために天皇を利用しようとした麻生外相も、とっとと辞めるべきでしょう。
小泉さんも、「９月まで」などと言わずに、今のうちに辞められたらいかがでしょうか。「地獄の蓋」が開いたようになった日本政界です。この後、どのような形でのたれ死にするか分かったものではありませんから……。
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