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(回答先: この方も⇒「つくる会」の奇々怪々(続報)(Internet Zone::Movable TypeでBlog生活) 投稿者 gataro 日時 2006 年 3 月 02 日 16:59:37)
西尾幹二氏が「つくる会」の名誉会長を辞任したときには他の報道機関とともに「産経新聞」もそのことを報じていた。以下は http://nishiokanji.com/blog/2006/01/post_284.html からの転載。
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名誉会長辞任の新聞報道について
1月17日の私の決定(日録参照)について、18日付日刊三紙が報道した。各紙ともに誤報はないが、取材に対する私の電話回答と少し違う所があるので補っておく。電話回答は記事より文字数が多いので、違う所が出てくるのは当然である。
<産経新聞>
西尾幹二氏が名誉会長辞任
教科書をつくる会
新しい歴史教科書をつくる会名誉会長の評論家、西尾幹二氏(70)が17日、八木秀次会長に名誉会長の辞意を伝えた。西尾氏は「会の新しい指導体制が確立したため書斎に戻ることにした。教科書の執筆者は、要請されれば続ける」と話している。
西尾氏は平成9年1月の発足時から会長を務め、13年10月から名誉会長。
私は現行教科書の執筆者の一人であるから、教科書が使用される限り私が執筆者であることは当然続く。それ以上の意味ではない。私が新たに教科書を執筆することは要請されてもない。
<読売新聞>
西尾氏、つくる会離脱
「新しい歴史教科書をつくる会」(八木秀次会長)の創設、運営に携わってきた評論家の西尾幹二氏は17日、同会の名誉会長の称号を返上し、完全に同会から離れたと発表した。西尾氏は「若い人と言葉が通じなくなってきて、むなしい。これからは自分の著作に専念したい」と話している。
<毎日新聞>
「つくる会」西尾初代会長が退会 新しい歴史教科書をつくる会(八木秀次会長)の中心メンバーで初代会長を務めた評論家の西尾幹二氏が17日、名誉会長の称号を返上し、退会したと発表した。西尾氏は「若い世代とは話が合わなくなった。個人の著作に専念したい」と話している。
毎日は「退会」と書いているが、年会費を払う「会員」であることに変わりはないので、読売の「離脱」のほうが適切である。
両紙の記者に言ったと思うが(あるいは詳しく言ったのは片方の記者にだけだったかもしれないが)、私は私の思想活動においてつねに「個人」であった。『国民の歴史』も個人の著作であった。それがたまたまある期間、つくる会の組織の精神と一致した。組織は時間が経てば変容する。そこにはズレが生じる。
私は今年『江戸のダイナミズム』という700ページ余の大著を刊行するが、マスコミから「またまたつくる会の打ち出した新しい手か」とこの本が評されるのはたまらない。私は個人として活動し、個人として書いてきた。つくる会の始まる前から、そして今も同じ「個人」でありつづけていることに変わりはない。
「なにか会の内部に思想上のトラブルや路線対立があったのか」という質問を各紙から受けたので、「それはまったくない」と答えた。「なにもないのに辞めたのか」と重ねて尋ねられたので、「その精神活動をよく知らない新しい理事が最近多数入ってこられて、立派な方も勿論おられるが、私とは話が合わなくなってきた人が増えてもいる。言葉が通じなくなってきた。会議などでの論の立て方、合意の仕方が理解できない。私が苦労しつづけるのはだんだんバカらしくなってきた。そういうことはある。歴史観が大きく違うということはない。」
私と記者との対話は大体以上の通りである。
このあとに書くのは今日の若干の感想である。私は自分が研究上の場所とした日本独文学会を60歳で退会した。私は「個人」として生まれたのだから「個人」として死ぬ。どんな学会にも属する必要がないと思ったからである。そのあと新しい歴史教科書をつくる会に参加したのは矛盾と思われるかもしれないが、参加したのも「個人」としてであり、そこから離脱するのも同様に「個人」としてである。
しかし私はいうまでもなく「個人」ではない。私は父と母の子であり、日本国民である。私は日本の民族文化と歴史の一部にすぎない。歴史や民族は私を超えている。しかし「新しい歴史教科書をつくる会」は私を超える概念ではない。それだけの話である。
以上で転載は終わり。
参考までに過去において「産経新聞」がどれぐらい「つくる会」関係の報道をしていたか、SankeiWeb検索で調べてみた。
http://insite.search.goo.ne.jp/sankei/search.php?SORT=date&PT=sankeiweb&MT=%A4%C4%A4%AF%A4%EB%B2%F1+&SEL=sankeiweb&FM=&web.x=30&web.y=11
123件が検出された。かなり熱心に報道してきたと言えるだろう。しかし何故か今回はこれほど重要な「会」の人事であるにもかかわらず、「産経新聞」が報じていない。一番事情を知る報道機関のはずなのに、不可解である。
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