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「つくる会」は先に藤岡氏以外の3人の副会長と西尾幹二名誉会長が辞任(1月)。今回の理事会で藤岡信勝氏も解任。ニュースには出ていないが事務局長の宮崎正治氏は退職した。そのためこれで、主な役員は総退陣という異常事態となっている。
以下は http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news/news_060228.html からの転載。
平成18(2006)年2月28日(火)
八木会長「解任」。新会長に種子島理事を選任。
2月27日、「新しい歴史教科書をつくる会」は理事会を開き、八木秀次会長を解任する動議が提出され、出席理事の挙手投票により賛成6、反対5の票決で、八木会長の「解任」が決定された。新しい会長には、種子島経(おさむ)理事(71)が選任された。
種子島理事は昭和10年、福岡市生まれ、東大卒。川崎重工業を経て、BMW東京社長やBMWジャパン特別顧問を歴任。西尾幹二初代会長とは大学の同期であり、平成11年につくる会理事に就任。13年に副会長、昨年から再び理事に就任していた。
産経新聞の報道では、理事会が八木会長らの「辞任を承認」、八木会長は「辞任を迫られた」とあるが、正しくは「解任」。解任理由は、理事会の了承を得ずに昨年12月に中国に旅行し、現地の知識人と歴史問題などについて論争したことだという。票決数は、八木会長の解任に賛成したのが6票。解任反対が5票。棄権が3票だった。
八木会長は「つくる会幹部の外国訪問はこれまでも前例があり、私が昨年9月に韓国を訪れ、文章を今回と同じオピニオン誌に発表したが何の問題にもなっていない。もちろん韓国旅行も理事会での承認は得ておらず、前回の理事会(1月16日)でも中国訪問は何ら話題になっていない。前例に反した事柄が急に解任理由として問題化され、納得がいかない。とくに年長者とは話が合わず残念だ」などと話している。
八木会長の解任に賛成したのは、種子島・九里幾久雄・高池勝彦・田久保忠衛・福地惇・吉永潤の6理事。解任に反対したのは、八木・内田智・勝岡寛次・新田均・松浦光修の5理事。棄権が、遠藤浩一・高森明勅・福田逸の3理事。(藤岡信勝副会長は議長のため投票せず)
欠席理事が出した「委任状」の扱いについては、伊藤隆理事が「八木秀次氏」あて、中西輝政理事が「八木秀次会長」あて、工藤美代子理事は藤岡副会長に委任状を託した。だが、委任状は「何の効果もない」などの理由でカウントされなかった。
理事会は、まず藤岡副会長が議長に立候補し、同じく八木会長も議長に立候補。議長を選ぶための「仮議長」に承認された田久保理事の司会のもと、8対6の票決で藤岡副会長が議長に選出された。続いて宮崎正治事務局長の「解任動議」が出され、挙手投票により賛成8、反対6で票決、続けて八木会長、藤岡副会長の「解任動議」も投票により決定された。この理事会により執行部(会長・副会長・事務局長)はすべて「解任」された形となった。
藤岡副会長の解任賛成は7票、反対は4票、棄権が3票だった。解任理由は明確でない。種子島理事は田久保理事より会長に推挙され、賛成多数で承認された。
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