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会見を拒否し会場から立ち去る小嶋社長(左)
耐震強度偽装問題で、マンション建築主のヒューザー小嶋進社長(52)が22日、川崎市高津区で行われた「グランドステージ溝の口」の住民説明会に出席した。小嶋社長が公の場に姿を見せるのは、17日に衆院国土交通委員会で行われた証人喚問後初めて。説明会後には、予定されていた会見を「カメラが気持ち悪い」などと言ってドタキャンする騒ぎもあった。
説明会では殊勝な姿を見せていた小嶋社長がひょう変した。説明会の終了後、休憩を挟んで予定されていた記者会見。いったん会場の外に出ていた小嶋社長は席に戻るなり、語気を荒らげて言い放った。
「カメラが近すぎて気持ち悪い!下がっていただかなければ会見をやめる!」。小嶋社長との距離を約3メートルとるなど配慮していたカメラマンたちは、素直に従い後に引いたが収まらない。
「やはり気持ち悪い。弁護士から会見をやめるようにも言われている。これからは(会見は)弁護士同席でやらせていただく」。そう吐き捨てて一方的に会見をキャンセル。記者団からは「(喚問時の証言拒否に続き)また拒否ですか」などと怒号が飛んだが、無視して会場を立ち去った。
強気なオジャマモン節は、説明会とは全く“別人”の姿だった。説明会では初めに建築主として責任を果たすことを強調。「社と私の資産を公開し被害救済したい」「私が住民への補償を一番考えている」などと繰り返した。「会社は、丸の内から商売を始めた時の場所に移した。社員も最低限の3人にして、ヒューザーを被害救済のためにのみ存続させる」と話して涙を見せる場面もあった。
しかし、説明の内容は持論の展開に終始。補償費用には、確認検査機関や国に対して訴訟を起こし賠償金を充てると説明。住民からは「現実性がない」と批判の声が上がった。
証人喚問で証言拒否を繰り返した理由については「偽証罪で逮捕されると住民に補償する人間がいなくなる」。警視庁などの捜査にも批判の矛先を向け「ロッキード事件以来の国策捜査」などと主張した。
住民代表の男性(33)は「逃げ道をつくる論法。不誠実だ」と非難した。
≪最後の1世帯退去≫耐震強度偽装問題で、ヒューザーが販売した神奈川県藤沢市のマンション「グランドステージ藤沢」に残っていた最後の1世帯が22日までに退去した。
同マンションは耐震強度が基準の15%しかなく、市は昨年12月にマンションの使用禁止命令を出し、入居していた15世帯のうち既に14世帯が退去していた。市はマンションの解体、建て替えを進める方針だが、着手のめどは立っていない。
国土交通省によると、住民支援策の対象となっている分譲マンション10棟の288戸のうち、22日までに209戸が退去。退去の見通しが立っているのが32戸で、未定は47戸にまで減っている。
また、偽装が判明したマンションのうち、20日までにヒューザーの破産申し立てに住民が賛成の決議をしたのは8棟。保留しているのが1棟、反対が1棟となっている。
[ 2006年01月23日付 紙面記事 ]
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