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日経コラム春秋(1/22)小泉「高ころびにあをのけ」予想
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http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20060121MS3M2100G21012006.html
春秋(1/22)
豪雪地帯の苦労とは比べられないが、雪に不慣れな地域の積雪も油断ならない。雪の朝、前を行く踵(かかと)の高い靴をはいた女性の足元が覚束(おぼつか)なく「危ない、転ぶぞ」と見ていたら案の定。「やはり」と思った瞬間、当方もステンの経験がある。
▼前方が気になり足元を見ていなかった失策で、他人の転倒を予想した罰かと反省した。もっとも相手が歴史上の人物だと「慧眼(けいがん)」となる。戦国の世に毛利氏の外交僧だった安国(あんこく)寺(じ)恵瓊(えけい)は、飛ぶ鳥を落とす勢いの織田信長を評し「高ころびにあをのけにころばれ候ずると見え」と手紙に書いた。本能寺の10年ほど前だ。
▼「高転びに転ぶ」と聞き、今思い浮かぶ顔はホリエモンか、はたまた。政敵なら、昨年の総選挙の余勢を駆り「最後の国会」に臨む小泉純一郎首相にそれを期待するのだろう。前からの「靖国」に耐震偽装、皇室典範の扱いと難題山積の今国会だが、ライブドアが加わり、米国産の牛肉輸入での拙速批判も免れまい。
▼歌舞伎好きの小泉首相のこと、六方を踏み華麗に舞台を去りたいところだろうが、足元は花道ならぬ雪道で下手をすれば泥まみれの退陣になりかねない。後継者たちも器量を試されよう。同じ手紙で「藤吉郎さりとてはの者」と、後の天下人に二重丸をつけた恵瓊に、そっとポスト小泉名簿と赤鉛筆を渡してみたい。
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