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(回答先: 由々しき事態と重大視 「厳格審査証明」の声も ―「徳島新聞」 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 1 月 20 日 22:32:23)
http://www.chunichi.co.jp/00/detail/20060120/top_____detail__007.shtml
米国産牛肉輸入を全面停止
成田で危険部位混入が発覚
政府再開に拙速の批判も
政府は20日、米国から輸入された牛肉に牛海綿状脳症(BSE)の病原体がたまりやすい特定危険部位の脊柱(せきちゅう)が混入しているのが確認されたと発表、米国産牛肉の輸入を当面、全面停止することを決めた。
小泉純一郎首相は同日夜、中川昭一農相から米国からの輸入を全面停止するとの報告を受けたことを記者団に明らかにした。小泉首相は「国民の食に対する安全・安心を確保するのは極めて重要。米国にしっかりとした対応を求めると報告があった」と語った。
輸入牛肉の検疫に当たる厚生労働省は同日、米国産牛肉の輸入手続きを保留することを決めた。
農水省動物検疫所成田支所によると、危険部位混入が確認されたのは、日本の商社が見本として空輸した牛肉で、目視検査で明らかになった。
米国産牛肉の輸入は、脳などの頭部や脊髄(せきずい)、脊柱、回腸といった特定危険部位の除去や生後20カ月以下の牛への限定を条件に、政府が昨年12月に再開したばかり。
安全確保のための輸入の前提条件がわずか1カ月で大きく揺らいだことになり、「見切り発車」との声もある中で、再開に踏み切った政府の判断が拙速と厳しく批判されるのは必至だ。
米国産牛肉の輸入再開をめぐっては、内閣府の食品安全委員会が科学的な見地から安全性を審査。昨年12月に、同委員会が国産牛肉との「リスク(危険性)の差は非常に小さい」として、輸入再開を容認する内容の答申をまとめ、これを受けて政府が再開を決めた。
しかし消費者団体などからは「輸入再開を前提に議論が進められた」との批判の声が出ていた。共同通信社の昨年12月の世論調査では「米国産牛肉を食べたいとは思わない」と75%が回答するなど、消費者の不安感は強く、輸入再開に国民の理解は十分に得られていなかった。
◆牛丼の販売再開は延期か◆
米国産牛肉輸入が解禁後わずか1カ月で再度停止されることについて、牛丼の販売再開を検討していた牛丼チェーンや、消費者の反応を見極めるとしていた大手スーパーの対応に影響が出そうだ。
吉野家ディー・アンド・シーは2月中旬から期間か時間を限定して牛丼を復活させる方針だった。「事実関係を把握した上で検討したい」(広報担当)と今後の対応について言及を避けるが、予定していた輸入牛肉の確保が困難となるため方針変更を余儀なくされそうだ。
既に一部で販売再開した中小スーパーもあるが、大手スーパーでは販売を見合わせていた。イオンは販売再開を視野に入れて安全性に関する社内基準を策定中だったが、「まだ販売しておらず、影響はない」(コーポレート・コミュニケーション部)としている。
イトーヨーカ堂も「米国産を使わないからといって牛肉の売り上げが落ちているわけでもない。オーストラリア産牛肉の質は上がっており、消費者が不自由に感じていないという状況」(広報センター)だ。
米国産牛肉の使用に懐疑的な牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーは「現地の視察などを踏まえ、米国産牛肉は危険部位の除去が不十分と指摘してきた。政府などには消費者の安全を第一に考えて対応してもらいたい」(広報室)と強調した。
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