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自民党大会 小泉人気も組織弱体、党運営は曲がり角
自民党大会であいさつする奥田経団連会長=東京都内のホテルで18日午前10時35分、川田雅浩写す
18日の自民党大会は昨年の衆院選大勝を受け、小泉純一郎首相の絶頂期が続く中で開かれた。総裁年頭演説こそ新味に乏しかったが、「主役」はやはり小泉首相だった。ただ、首相は9月の党総裁選を機に退くと明言している。「ポスト小泉」がこうした勢いをどこまで引き継げるかは不透明。小泉政権の5年近くの間に、党組織は確実に弱体化しており、小泉人気に頼った党運営は曲がり角を迎えている。
党大会のフィナーレは出席者全員による光のイベント。会場で配られたペン型のライトを出席者が振り始めると、司会者が「光を一つにして、小泉総裁にかざして下さい」と絶叫した。明かりの落とされた会場で、壇上の首相が浮かび上がる趣向で、総裁任期切れを9月に控えた首相が、今年もまた主役を務めた。
こうした中で、首相発言は一変した。昨年1月の党大会で、首相は郵政民営化に向けて「自民党は一部の地域や団体を代表する政党ではない」と民営化実現に意欲を表明したが、今年は「国民の審判による期待を大事にして、改革を加速させていくのが、今年の自民党の大きな責務だ」と、改革路線の継続を示すにとどまった。
首相はさらに「豊かな社会を築き上げるため、みなさん方とともに頑張りたい」と政府・自民党一体の取り組みも強調し、党内からは「健全かつ、常識的な大会」(片山虎之助参院幹事長)との高評価も聞かれた。
ただ、小泉人気が消えた時に党が直面するのが、組織力低下だ。01年の政権発足当初、約170万人だった党員数は04年に約141万人まで減少。市町村合併の進展により、地方活動を支える地方議員の総数も減っており、「十数人の町議がいた地域に1、2人の市議しかいない」(中堅)との懸念も聞かれる。
党大会で採択された運動方針は9月の総裁選について、「国民が参加意識を実感できるよう、開かれた形で活発な政策論争を展開しなければならない」と明記した。しかし、「国民参加」型の総裁選の具体案は見えず、組織力回復という課題が「ポスト小泉」に重くのしかかることになる。【田中成之】
(毎日新聞) - 1月19日10時16分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060119-00000003-maip-pol
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