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岩波ブックレットNo.657に、護憲の為の18人の発言を集めています。
その中に、美輪明宏さんやピーコさんも載せています。
彼女達は独特の繊細な健全な神経を保持しています。
私は彼女達の発言に常に共感するのです。
紹介するのは、美輪さんらしい美しく感動的な文章です。
「前略 しかもアメリカが作ったというのはありがたいことです。アメリカは自分達が作った憲法だから、日本に戦争をけしかけてくるわけにはいかない。彼らは手も足も出せない、自縄自縛なのです。
それを知っているから、今、アメリカは憲法9条を解きたくてしようがない。幽霊が『そこのお札はがしてくれー、はがしてくれー』という話と同じです。憲法9条を変えようとしている政治家たちは、それに気がついていないのです。
9条を改悪する必要なんてありません。
ヨーロッパでは政治家や評論家というものは、 中略 落ち着いていて知性的。勇気と胆力、やさしさと思いやりがある。
ところが日本はまるで逆です。今の政治家は戦時中の軍人と同じです。そういう連中が、憲法改正、改正と言って、また日本を戦争にひきずりこもうとしている。彼らこそ非国民です。
鎖国の時代でもないのに、こんなに日本が戦争にひきずりこまれることなくこられたのは、 中略 それは憲法に守られてきたからです。
中略
いいじゃありませんか、自分の夫が、ボーイフレンドが、わが子が、孫が、家に帰ったら赤紙一枚で出征させられて、それは死を約束されているわけですからね。
また戦時中と同じように、日本中が老人と女子供だけになればいいんです。自分の恋人を殺して、子供を殺して、孫を殺して、さぞかし満足でしょうよ。
みんな、全部他人のことだと思っているから平気でいられるのです。与党や野党の一部を支持している人たちはみんな、男たちのいない世界を作りたいのね。
私がどれだけ悲劇を見てきたか…。
中略
みんな戦争の正体をしらなさすぎます。」
美輪さんが言われるように、
「全部他人事だと思っている」…
隣人と、隣人との繋がりである国と、さらに外国との間で私達は生きているのだが…
従って、「他人事」は有り得ない筈なのだが…
この日本人の有様を見て、私はいつも背筋がゾッとしているのです。
「貴方は自殺行為をしている。火葬場のドアーを開けようとしている…」
その様に思うのです。
イラクへ派遣された自衛隊員達が帰ってきます。
彼らが辛うじて戦闘に巻き込まれること無く帰ってこられるのは、
「平和憲法9条」の御蔭なのです。
彼らの無事な帰還を喜んであげようではありませんか。
実際には死者が出ていて隠されているのかも知れないが、公には「無事」であったのです。
「劣化ウランの被爆」の被害は受けましたが。
自衛隊員達の事を「あいつらが行けばいいんだ。どうなろうと知った事か」と考える事は、美輪さんの言う「みんな、全部他人のことだと思っている」事なのです。
ゾッとします。その無神経にゾッとします。
恋人、子供、孫を殺そうとして平気な顔の、戦争を目指す日本人にゾッとします。
「貴方の幸せそうな顔に死相が浮かんでいる」…そうおもうからです。
これを説明しましょう。
この様な日本人が仕事で家族と共に海外に赴任しているとします。
不幸にして赴任先の国と日本とが交戦する事になり、現地で日本人は圧迫を受ける事になります。この時に、「全部他人事」と考える様な冷たい日本人は普段に接していた隣人の現地人からも略奪をされレイプされるのです。
しかし、「他国の事も他人事とは考えない心の広い」日本人であれば、隣人であった現地人はかばってくれるのです。先の大戦でもそういった実例は沢山ありました。
隣人を隣国と考えてよく、隣人・隣国は、韓国、北朝鮮、チャイナであるのです。
私に勇ましい事を語った旧軍人達は、その全員が後方勤務または内地勤務の「全く戦闘経験の無い」人達でした。勇敢に実戦に参加した人達は決して勇ましい発言はしなかったのです。ただ彼らは、「自分達が国の為に青春を捧げた事を理解してほしい」と訴えていたと理解しています。
戦闘の経験が無い人達は、戦闘の実態を知らないので、いまだに戦闘意欲が空回りした儘である様なのです。そして、実戦に参加できなかった事へのコンプレックスを心の底に持っているように思えます。中曽根康弘はその様な人物なのではないのか。戦争に遅れた石原慎太郎もその様な人物なのではないのか。
後方勤務や内地勤務の非戦闘経験者は私にこう言いました。
「戦時中は、天皇陛下の為に死のうと思っていた。」
それを聞いた時に、わたしは即座にこう思ったのです。
「では、あなたは今即座に天皇または国の為を思ってこの場で自決すればよい。」
そしてこうも思ったのです。
「あなたは、自分では自決なんかしない出来ない人なんだ。私は終戦時に自決した人の事を何人も知っている。彼らは何も語らずに戦友や部下にすまないと思い自分も後を追ったのだ。終戦時に自決しなかったのならば、生きて天皇と国に尽くせばよいだけの事ではないか。要するに貴方は自分からは命を捨てようとはしない人なのだ。勇ましい言葉はイチジクの葉っぱなのだ。」
この様な「死に損ない」が迷惑な人種なのだ。
「死ぬ、死ぬ」なんていう奴は死ねない・死なない奴なのだ。
どうしても死んで尽くしたいならば、何としてでも特攻隊や決死隊に志願すれば死ねたわけだ。「どうしても行きたいのです」と言えば、どんなに隊に必要な人物でも上官は仕方なく行かせてくれたであろう。
『勇ましい事をいう奴は、間違いなく自己欺瞞の臆病者だ』私はそう思う。
臆病であれば其の侭で良いのだ。自分を良く見せようとするから無理をする。虚勢をはる。その挙句に、国に迷惑をかけるのだ。
実行できる奴は黙ってやるものだ。
美輪明宏さん↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E8%BC%AA%E6%98%8E%E5%AE%8F
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%FE%CE%D8%CC%C0%B9%A8
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