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新YKK包囲網、山拓が反小泉勢力と福田擁立を画策 ---小泉は「チルドレン」切り札に対抗
自民党総裁選をめぐる暗闘が一層激しくなってきた。小泉純一郎首相が国民的人気の高い安倍晋三官房長官への禅譲を印象付けるのに対し、首相から見限られた山崎拓元副総裁は、加藤紘一元幹事長や高村正彦元外相とともに「新YKK」を形成、反小泉勢力による福田康夫元官房長官の擁立を目指しているという。
「本年は私自身の政治課題にアジア外交を掲げ、これまでの経験と人脈を活かして懸命に働く決意です」
山崎氏は15日のメールマガジンで、先のASEAN4カ国訪問をこう総括した。
持論の東アジア共同体創設に向けた意見交換という建前だったが、「現実には、各国首脳から首相の靖国参拝への批判を引き出し、総裁選の争点に据えようという思惑。山崎氏の“ご注進外交”に官邸周辺は『中国を利するだけだ』と相当頭に来ていた」(永田町事情通)
愛人変態疑惑で失脚しながら、YKKの盟友だった首相の強い後押しを受けて昨年4月の衆院補選で返り咲いた山崎氏だが、10月に靖国神社とは別の追悼施設建設を目指す超党派議連を発足させて首相と対立。直後の内閣改造では自身の入閣を蹴られたうえ、山崎派は武部勤幹事長以外は閣僚も副大臣もゼロと冷遇された。
山崎氏は最近、自民党内で世代交代を恐れるベテラン議員らに接触。加藤、高村両氏と「新YKK」を形成し、旧堀内派の古賀誠元幹事長とも連携しながら、反小泉勢力による福田氏擁立を画策する。
YKKは平成3年に「竹下派(経世会)支配」に対抗する目的で結成されたが、権力闘争で足並みをそろえたのはごくわずかで、「小泉」Vs「加藤・山崎」で対立したことの方が多い。
これに対し、首相は安倍後継を強くにじませながら、閣内の「ポスト小泉」候補の麻生太郎外相や谷垣禎一財務相、党内実力者の二階俊博経産相らを巧みに牽制(けんせい)し、政権運営の主導権を握り続ける構え。郵政総選挙で見せた天才的戦略観に加え、約50人の「小泉チルドレン」を切り札にして対抗する。
派閥がかつての求心力を失った現在、自民党議員は勝ち馬に乗るためにも、9月総裁選に向けた権力闘争の行方を見守っている。
ZAKZAK 2006/01/16
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