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2006.1.15
2006年森田実政治日誌[33]
民主党ウオッチャーの友人からの電話――「民主党内はガタガタ。前原グループは党内で信用を失った。『前原代表では07年決戦は戦えない。9月の代表選で前原交代へ』の声広がる」
「失敗の最たるものは何一つそれを自覚しないことである」(カーライル)
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民主党ウオッチャーのC君から電話がかかってきた。ウオッチャーといっても、民主党内の人物である。
《民主党内はガタガタです。前原代表の信用が失墜しています。それでも前原代表は、外交路線について政権交代しても外交は変わってはいけないと相変わらずネオコン路線にこだわっています。これではダメです。 民主党は大失敗しました。アメリカ政府まで小泉離れを始めたとき、小泉ベッタリの前原を代表に選んでしまったわけです。この失敗は取り返しがつかないほど大きいと思います。
民主党執行部の主流派は、前原代表、玄葉光一郎幹事長代理、仙谷由人衆議院議員、枝野幸男衆議院議員らです。仙谷が知恵者で前原体制をつくった中心人物で参謀総長といわれています。元社会党のネオコンです。 前原は安倍官房長官に近い。安倍官房長官を次の総理・総裁にしようと画策している超大物財界人(安倍氏と姻戚関係にある大物政商といわれる人物)を仲介にして、いろいろな連携が進んでいるようです。この大物政商と、京都・関西で前原氏を支援している大物経営者とが裏で動いて、民主党代表選でクーデター的に前原代表を実現したのです。前原代表のバックと安部氏のバックが同じ財界人です。これら財界人の間では、「安倍首相・前原副総理」の「自民+公明」・民主の大連立構想がささやかれているそうです。
前原氏が代表となってから、地方での民主党離れが進んでいます。地方組織はガタガタになりました。小泉・安倍という自民党内のネオコンよりも激しい反中国主義で右翼の前原代表では民主党を応援できないとの声が民主党本部にかなりきているそうです。
民主党にとって最も大切な「無党派」が民主党から離れました。小泉自民党側からすると、前原氏が代表になっただけで、民主党がガタガタになってしまったことから、「うまくいった」との声があるそうです。
民主党も自民党も同じで「9月待ち」です。自民党は「9月には小泉首相がいなくなる。すべてはそれから…」というのが党内の一致した空気ですが、民主党は「9月に前原代表を変える。次が、菅か小沢かほかの誰かかはわからないが、とにかく前原氏には辞めてもらう」というのが、党内の空気になりつつある。「前原氏を代表にしたことは大失敗だった」というのは前原支持派以外の大多数の党内の大勢になってきました。
前原氏の失敗は、第一に自民党と協力して憲法改正を実現し、集団的自衛権を確立しようとしたこと。第二に「労働組合との関係見直し」を打ち出して、労働組合を突き放したこと、第三に「中国現実的脅威論」を提唱したことです。これで前原氏は「小泉・安倍の同類」と見られるようになってしまったのです。
前原氏を代表にしている以上、民主党の存在意義はありません。小泉自民党と同じ野党第一党なぞ必要ないのです。前原代表のままでは、2007年夏の参院選は戦えない。このことがわかってきた。だから民主党の大勢は「9月の前原はずし」に向かって動き始めたのです。民主党も正念場です。見放さないでください。森田さん、また報告します。》
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