★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK18 > 635.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
小泉首相はトルコ訪問で何をしてきたというのか
小泉首相が9日から13日までトルコを訪問して帰ってきた。トルコ一カ国の訪問に5日間もかけたのだ。
そもそも今度の中東訪問はイスラエル、パレスチナ訪問が主目的であった。イスラエルのシャロン首相とパレスチナのアッバス議長を引き合わせて三者で写真におさまり、中東和平へ貢献するパフォーマンスを行うことが目的であった。その思惑がシャロン首相の急病ですっかり狂ってしまった。もっとも、シャロン首相は、既に倒れる前から三者協議には応じないと断っていた。中東和平については米国の仲介しか認めないのがイスラエルの方針である。こんなことも知らずに小泉首相に花を持たせようと奔走した外務官僚の無能さにもあきれ果てるが、中東紛争に知識も関心もないくせに写真におさまることなら何でも飛びつく小泉首相の浅薄さには、ほとほとうんざりさせられる。
シャロン首相が倒れた時点で中東訪問は中止されるべきであったのだ。そういえば豪州で行われる予定の日米豪外相会議が取りやめになったことについて、麻生外相は「出張中にシャロン首相が死んでしまったら途中で引き返さなければならないから取りやめになった」、などと軽口をたたいて顰蹙をかっていたが、まだそっちの方が正直だ。
用も無いのにトルコに行って小泉首相は何をしてきたのか。その間の新聞報道を私は丹念に追ってみた。ところがどの新聞もまともにその成果を報じている記事が見当たらない。エルドアン首相との首脳会談後の記者会見について中味のある報道は皆無である。それはそうだろう。「トルコからも相撲力士を送ってください」などというような話しを首脳会談でしているのだから。
その一方で次のような報道が目立った。「トルコ日本基金文化センターとアナトリア文明博物館を視察した。文化センターでは碁や日本語、折り紙など日本文化を学ぶトルコ人の姿を視察。漫画を読んでいたトルコ人男性に、『日本の(麻生)外相は漫画が大好き。漫画を読むと最近の若い人が何を考えているかがわかるんだよ』と話しかけた。折り紙教室では子どもたちに自ら折鶴を折ってプレゼントした。」(12日読売)。これが東京新聞だと次のような報道になっている、「首相は図書館で日本語を勉強しているトルコ人男性に『漢字を習ってるの?・・・同じ分という漢字でも1分はいっぷん、2分はにふん、ここが難しい』とにわか先生に。トルコ日本基金理事長から『首相にならなければ先生になっていましたね』と感心されていた」
その他には、湾岸戦争の時脱出する邦人を運んだパイロットに会って感謝した、という記事があったくらいだ。
帰国した小泉首相を報じた14日の毎日新聞では、「・・・ちょっと寂しい外遊だった。首脳会談はトルコのエルドアン大統領とのみ。中東和平への協力では一致したものの、具体的方策は今後の課題に終わった・・・ただ親日国トルコでの小泉首相の注目度は高く、同国の大手紙が、首相が坂本九さんの『上を向いて歩こう』を日本語でトルコの人々と歌うたう写真を1面で掲載。あちこちで握手を求められる場面も多く、首相は満足そうだった」などと書いている。
書くほうこんな文章を書いて恥ずかしくないのかと思う。もっとも書くことが本当になかったのだろうと同情する。それにしても壮大な無駄旅行だ。
http://amaki.cc/bn/Fx.exe?Parm=ns0040!NSColumnT&Init=CALL&SYSKEY=0179
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK18掲示板