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□ポスト小泉を「スターリン後」で占うと…/俵孝太郎 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1614792/detail
ポスト小泉を「スターリン後」で占うと…
歴史は、独裁者の後継争いは陰謀と失脚の連続だ、と物語っている。スターリン後も毛沢東後もそうだった。今年の政局の焦点のポスト小泉も似たような話になるだろう。
スターリン後になぞらえていえば、陰惨極まる圧政の実行役にすぎないのに大物を気取り、党幹部会の場で射殺されたベリヤそっくりなのはタケベだろう。
権力闘争には熟達していても経済はまるでわからなかったスターリンに経済政策を丸投げされ、スターリン後に妥協の産物でいったんは首相になったものの、すぐ発電担当相に格下げされ、あげくの果ては中央アジアの発電所長に飛ばされたマレンコフの二の舞いはタケナカに違いない。
スターリン時代の硬直した外交路線に固執し、古参幹部として先輩風を吹かせたのも嫌われて、長く続けた外相から駐モンゴル大使に追われたモロトフに当てはまるのは、親中国でアベの先輩のフクダだろうか。むしろ連立与党の公明党なのかもしれない。
東アジア・サミットに臨んだ小泉首相はクアラルンプールで、靖国問題での中・韓の誤解は時間をかければ解消する、と語った。残り任期が9カ月の彼が「時間」に言及したのは、ポスト小泉でも日本の姿勢は変わらない、変えさせない、変えるのは相手のほうだ、という意思を内外に表明したことに等しい。公明党も中・韓も、よほど鈍感でなければこのメッセージを読み取っているだろう。
予備選挙に臨む自民党員の動向に照らしても、自民党所属国会議員のほぼ半数が小泉チルドレンを含む小泉シンパだという面からも、ポスト小泉の行方は見えている。ただスターリン後で最後に笑ったフルシチョフは党を掌握していた。アベが逆転を食うとすればこの点での経験不足だ。【俵孝太郎】
【2006年1月5日掲載】
2006年01月08日10時00分
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