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□２００６年、政界大再編を望む [論談・目安箱]
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0601/060106-2.html
２００６年、政界大再編を望む
（平成18年01月06日）
投稿者： 石井 和希 （ジャーナリスト、凛和総合研究所客員研究員）
小泉首相が年頭記者会見で述べた如く、２００６年の政界最大関心事は９月の自民党総裁選である。 その発言に煽られたように、永田町・霞ヶ関のみならず、各マスコミも正月早々から９ヶ月先の話しで持ちきりである。
一方、民主党も同時期に代表選を迎える。 ２００６年は、間違いなく 「政治の年」 となるであろう。
現時点で見る限り、自民は安倍晋三官房長官、民主は前原代表の続投でほぼ間違い無いと思われる。 がしかし、それでは民主党への政権交代は絶望的であろう。 大方の国民は、自民と似たような前原民主党に、敢えて政権を替えようとは全く思わぬからである。
現状のままで自民・民主の二大政党制を続けることが、この国に取って本当に良い選択であろうか？ やはり 「政権交代」 が現実的となる二大政党制を作り上げるべきではなかろうか？ （さもなくば小選挙区制を取りやめ、かってのような形の選挙制度に戻す方がずっと良いと考える）
しからば、望ましい二大政党制とはどういうものか？
筆者は、主権者たる国民が、 「これからの数年は、こういう考え方の政党が政権を担った方が良いと私は考える」 と選択出来るような形、即ち、両党が 「対立軸」 をはっきりさせ、主権者の前にそれを解りやすく提示出来るような形が最も望ましいと考える。
がしかし、残念ながら、それは今の自民党・民主党の枠組みのままでは無理であり、この際、政界再編がどうしても必要と考えるものである。
その場合の対立軸の一つは、 「新自由主義」 か、ヨーロッパ流の 「社会民主主義」 かであろう。 筆者の見るところ、 「新自由主義派」 は、小泉・竹中・安倍氏を中心とし自民党の半分ぐらい、加えて前原代表を筆頭に民主党のなかにもかなりおられる。 そういう方々で、 「新自由党」 を結成されることを大いに期待したい。
一方の 「社会民主主義派」、別の表現で言えば、 「保守派」 あるいは 「自由よりもむしろ公平を重んじる派」 は、民主党の過半の方々に加え、自民党のなかにもかなりおられる （目下は小泉ファッショの嵐の前に隠忍自重、発言を控えておられるが）。
そういう方々で、是非、新 「社会民主党」 を結成して頂きたいと思う。 その党には、上記の民主・自民の方々に加え、国民新党の方々や自民党を 「除名」 された方々も加わることは当然として、更に願わくば福島社民党のなかからも参加者が出ることを期待するものである。
上記 「新自由党」 と 「社会民主党」、これを別な表現で言えば 「アメリカ党」 と 「アジア党」 と言っても差し支えは無い。 そういう形で政界再編がもし出来た暁には、筆者は、今後のこの国の数年間は、 「社会民主党・アジア党」 が政権を担うことを大いに期待するものである。
しかし、そういう望ましい政界再編は本当に可能なのか？
主義主張が異なるからと言って、順風満帆の小泉自民党を割って出る気概を持つ自民党員は残っているのか？
民主党は、小泉首相がやったように、前原党首を始めとする新自由主義者・対米重視派を排除する勇気があるのか？
この２００６年は、この国の今後１００〜２００年の行く末を決める極めて重要な年と考える。 望ましい政界再編が出来るかどうか、ひとえに我々国民の叡智と行動にかかっている。 この年は、本当に重要である。
今必要なことは、国民の側から 「政界再編」 を後押しすることであると確信するものである。
（完）
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