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2006年1月5日(木)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-01-05/2006010502_04_1.html
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「犬は子どもをたくさん産む」。小泉純一郎首相は四日、年頭会見で少子化問題について戌(いぬ)年にあやかりこう発言しました。日本は昨年はじめて出生者数と死亡者数が逆転し、人口が二万人減少。「少子化問題」がこれまで以上に社会問題となっています。
小泉首相は「社会で子どもたちを育てていこうという環境をつくるのがよりいっそう大事な時代になった」とも発言しました。しかし、その一方で「必ずしも少子化は所得格差が原因ではない」(「朝日」二〇〇五年十二月二十五日付)と発言するなど、労働環境の改善には目をそむけ続けています。
内閣府が昨年十二月発表した「少子化社会白書」も、「働きやすい環境の整備が結果として出生率の回復に寄与している」と指摘しています。
「子どもを持つことは人生を豊かにする」「子育ては楽しい」と首相はのべました。
しかし、保育所に入れない、子育てと仕事の両立が難しい、給料が上がらず経済的に苦しいなどで出産をためらう女性たち。その現状を首相はどれだけ認識しているのでしょうか。また、産むか産まないかはあくまで個人が決めることです。首相発言はあまりに無神経に響きます。(直)
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