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今年も押し詰まってまいりましたが、ってもう24時間を切ってますが、12月になっていわゆる「表現の自由」に関わるトピックがめじろ押しになってきてまして、立川のビラ配りのアレでしょ、それから「反米嫌日戦線」さんの「脱北」、そいでもって日本ビデオニュース(株)のオーバーチュア(株)提訴と、ほかにも何かあったかも知れないけど、当方で取り扱ったのはこの3点だったんですが。
これらはみんな、一応「私人」が、自分の「敷地」からお気に召さないものを「排除」するっていう問題になってると思うんですが、泥的が忍び込んだりハッキングしたりするのとは違って、家のポストとかブログサービス、広告サービスってのはいろんなものに対して、とりあえずは「おいでおいで」している「場所」なんですよね。それでそこに来たものは、その「場所」でおとなしくしていることになっていて、その限りで色々のことを、まあ言ったりすると。ブログや広告から魔の手が伸びてサーバを破壊したり、ポストに投函されたビラが家の中に入って来てあれよあれよという間に屈強な男子に変じて奥さんを強姦するような、そんなハイ・テクノロジーは使わないわけです。
もちろんポストの中に裏ロリDVDのチラシが入っていたりすると、近所の人たちから変な眼で見られたり、回覧板を飛ばされたりするかも知れませんが、近所全部に反戦ビラが入っていた場合には、「反戦主義者の左翼の非国民で露探だ!」とか言われたりする心配はないし、むしろこれは言う方が問題ですが、とにかく特にとっ捕まえて訴えてでも止めるというのもいかがなものか。ビラなんか洟かんで捨てれば良いのです。
また、一種「過激」なブログもあったり、「批判的」なサイトの広告も掲載するからといって、「あのカニ屋はどーもオカシイから買わんことに仕様」だの、「ねえねえ、ヤフーって批判的なんですって、やーねー」なんて言われることもないのではないでしょうか。むしろこれも言う方が問題ですな。まあ、そういうのを嫌がる人も多いのかも知れませんが、逆にそういう嫌われコンテンツを抱えていた方が、「あのカニ屋のオヤジは太っ腹だから、カニも脚が太くて味噌が沢山入っていてしかも安いに違いない」ということになるかも知れないし、ましてヤフーなんかは他の人たちの便利のために情報を提供することで成り立ってるんだから、「色々取り揃えてございます」って方が企業イメージとしては良いでしょう。
それで「表現の自由」も、むしろ種々の表現を受け止める側の問題でもあるわけですが、これはノイズの許容量の問題でもあるかも知れません。僕はどちらかというと意に沿わないものや気に入らないものの存在に出くわした方が面白いのですが、そうでもない人たちも多いんでしょう。単に好みの問題ではないような気もしますが。その意味では既存のマスメディアというものも味わい深いものがあったりします。そういえば日本ビデオニュースさんは広告について、こんなことも書いてまして、
尚、広告については、そもそも広告会社がスクリーニングをする理由の正当化としては、テレビや新聞など万人が利用するメディアで、突然「靖国」だの「改憲」だのといったデリケートな、あるいはセンシティブな話が出てくると、受け手側も当惑するだろうというものがあります。つまり、そういう広告や文言そのものを見たく無い人がいるだろうと思われるから、スクリーニングは正当であり必要という考え方です。
しかし、インターネット検索連動型広告の場合は、自動的にゾーニングでできているので、その論拠は当たりません。主婦が子供と子供番組を見ていたら突然「天皇制を考える」みたいな広告が出てきたら驚くかもしれませんが、検索連動型広告で「天皇」に関連した広告出る場合は、ユーザーが必ず「天皇」に関連したキーワードの検索を行っています。つまり、ある特定のトピックに関連した情報を求めている人にしか、その情報が提示されることはないわけですから、ゾーニングの問題はクリアできていると思います。だからこそ、検索連動型広告はヒット率が高いって、オーバーチュアは自分で主張しているはずです。
これはまあ広告を出す側にとっては効率が良いので結構なお話ではありますが、こういう「当惑」や「驚き」も必要かなと思わないでもありません。例えばTVにはこういう「当惑」や「驚き」は存在するようですが、慎重に濾過され、区分けされているので心臓の弱い方にも安心です。「主婦が子供と子供番組を見ていたら突然「天皇制を考える」みたいな広告が出てきたら驚く」というような事態は実際には起こりません。だからこそ映画を観て遊園地に行ってネットに接続するのではないかと思うんですがね。「キャンディーズ」を検索すると「キャンディー」の広告が出てきて、飴が食べたくなってつい買ってしまうような、これは単に検索の精度の問題ですが、そういった一種の「事故」が起こる、今のところインターネットが新しいメディアとしての魅力を保っているのは、そういうことではないかと。それがネットビジネスを支えてもいるわけです。
まあこれはオーバーチュア=ヤフーが「みんなが嫌がるだろうから排除しよう」っていう、ある種の善意に基づいて日本ビデオニュースの広告を拒否したと仮定すればの話で、実際には色々とあるかも知れんが、それはまた来年だよ。よいお年を!
posted by 珍風 at 07:54
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