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(回答先: NHK報道操作か「プール金は上司の命令」元NHKプロデューサー 投稿者 木村愛二 日時 2005 年 12 月 27 日 15:16:01)
番組制作費詐取事件で、詐欺罪に問われた元NHKチーフプロデューサー磯野克巳被告(49)は26日、東京地裁で行われた被告人質問で、19年間にわたり「音楽事務所でコンサート演出などのアルバイトをしていた」と述べた。報酬は1回約200万円で、年間数千万円を得ていたとみられる。また、制作費着服について「プール金づくりを上司から命じられた」とも話した。
被告人質問で、磯野被告から衝撃発言が飛び出した。「私は29歳から、昨年の7月まで音楽事務所でアルバイトをしていました。コンサートの演出や、地方のイベンターとの交渉で1回につき約200万円。これを月で2回のペースで続けていました」。単純計算すると月400万円で年間4800万円。NHK職員としての年収(推定1000万円前後)の5倍近い。29歳からの19年間の総額は、9億円を超える計算になる。
音楽事務所の名前は明かさなかったが、報酬はすべて現金で受け取っていたという。「自分の口座には入れず、自宅にある机の引き出しに入れていました。いけないことだとは分かっていても、お金への意識がまひしていました」。イベンターとの交渉だけで200万円の報酬は破格で、音楽事務所からの形を変えたわいろという可能性もありそうだ。
これまで磯野被告は、NHK名古屋放送局時代に知り合った女性と不倫関係になり、交際費ほしさに犯行へ手を染めたなどと供述していた。97年から4年間で22回を数える愛人との海外旅行など遊興費の大半を、この「アルバイト料」でまかなっていたという。
また、磯野被告は、番組制作費詐取について「(正規には認められない支出に充てる)プール金づくりを大きな仕事の1つとして上司から命じられた」などと述べた。その際、上司から「いくらつくるかは能力の1つ。年間最低2500万円で、目標は3000万円。おれは1500万円つくった」と言われたという。
事件発覚後は「(捜査機関に)NHKのことは話すな、金はすべて私的に使ったことにしろなどと言われた」とし、逮捕前に約3週間宿泊していたホテル代はNHKが負担したと話した。磯野被告はこれまでの公判でも、組織ぐるみの裏金づくりをほのめかしている。
起訴状によると、磯野被告は元企画会社役員久保田芳文被告(53)らが放送作家として番組の構成にかかわったように装い、委託料名目で計約6200万円をNHKから詐取した。
[2005/12/27/08:20 紙面から]
http://www.nikkansports.com/ns/general/p-so-tp0-051227-0001.html
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