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ワヤクチャさん、貴方の1月24日の投稿「我々は全員結構踊らされたのだと思います。」
本日、拝読しました。
貴方の結論「スポットライトの陰で何が動いているのかを見る目が必要だと思いまし
た」その通りだと思いますよ、その見る目が問題です。
私の知る限り、当初からホリエモンの胡散臭さを見抜いていたのは、ナべツネ（渡辺恒
雄）さんくらいです（竹中大臣は、本日の記者会見で見抜けなかったと弁解している。
彼は経済、金融の専門家、こんな間抜けな男が小泉政権で経済、金融の担当大臣を歴任
している）。
ナベツネさんの傲慢不遜にみえるところから、嫌う人が多いようですが、長年政治部の
新聞記者をやっていただけに人を見抜く直観力は鋭い。彼はそれを見抜く確かな目を持
っていたということです。
何故かくも、やすやすと日本人は、ホリエモンにだまされたのでしょうか。
最近の日本人は恐ろしくモラルを低下させてしまっている、「なんでもあり」の世の中
にしてしまっている。
モラルだけではありません、至極あたりまえの常識も劣化してしまっている。特にマス
コミ、ジャーナリストたちの堕落、退廃が著しい。
前回投稿「ホリエモン物語」で、ホリエモンを時代の寵児扱いをした竹村健一を例にあ
げましたが、竹村健一氏はほんの一例にすぎない。例えば、田原総一郎氏は、ある意味
で彼よりもはるかに、質が悪い（長くなるので、彼についてはこれ以上はここでは書き
ませんが）。
マスコミがホリエモンの本質を見抜くことなく、踊る阿呆に仕立て上げ、視聴者をみる
阿呆にしてしまったと言っても過言ではない。
バブル崩壊後、10数年経過しても、経済の本格的な回復もしないままに閉塞感がただよ
うなかで、小泉ー竹中が「改革々々」の幻想を振りまいた。
そこへあたかも改革の旗手のごとくホリエモンが登場した。それをマスコミが、煽り立
てた、国民は「古い体制を壊してくれる、既成概念を破ってくれる、日本を変えてくれ
る」と勘違いさせてしまった。
道徳とか常識などを持ち出せば、古い体制派にみられがち、老人の繰言、戯言に耳を貸
す暇はないと云われそう。だが、道徳と常識は時代を超越して継承されるべきと思うが
如何。
道徳と常識は、ものを見る定規みたいなものです。いまの日本人はその定規を失い、さ
迷っている。
そして多くの人が規制緩和とか、グローバリゼーションを金科玉条のように錯覚してし
まった。
ホリエモンが近鉄球団買収に登場したときには、彼の本質を見抜けなかったとしてもあ
る程度やむをえない（ナベツネさんはこの時点で見抜いていた？）。
だが、昨年2月にホリエモンが日本放送買収に登場したときには、わずかばかりの注意力
さえあれば、彼の馬脚を見ることはできたはず。売り上げが、300億円にも満たないライ
ブドアが、自社の売り上げの2.7倍の金800億円（リーマン・ブラザースから）を借りる
こと自体が非常識、まともな日本企業ではありえないことです。
どこの銀行、どこの企業が、どこの馬の骨（この場合豚の骨？）にこんな多額の金を貸
しますか。
この時点で、うん？おかしいぞ！という直感が働かなければならない。
もうひとつは、ニッポン放送です。ニッポン放送には、1600億円の剰余金（長年にわた
る利益を貯めこんだもの）を保有していた。ハゲタカ・ファンドがそれに目をつけたの
です。
1600億円の剰余金？どこで調べたか？簡単です、会社四季報にも出ているし、ネットで
も調べられます。株式市場はハゲタカ・ファンドの主要な狩猟場であり、小泉ー竹中が
規制緩和とかグローバリゼーションと称して、彼らに狩猟をしやすくしてやっているの
です。ホリエモンがその規制緩和の時流にのった。
おまえ、今頃になってえらそうなこと言うな！と言われそうです。実は、自分のＨＰの
昨年3月3日号でこの点を指摘しました。また、昨年4月23日号では、ホリエモンについて
の結論部分で次のように書いた。
世間はそれほど甘くない、やがて化けの皮がはがされる日がくると思う。
そして彼を”織田信長”とはやしたて、彼を応援したマスコミおよび識者、評論家た
ち、そして４月２日ＮＨＫは新番組、「日本のこれから」、「格差社会」に勝ち組の
表としてホリエモンを登場させたが・・・彼の化けの皮がはがれても、皆知らんぷりを
決め込むだろう。無責任社会を象徴している。さっさと食い逃げしたリーマン・ブラザ
ースだけが高笑いしていることだろう。
http://www.geocities.jp/krsnperez/newpage27.html
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