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(回答先: Re: ありがとうございました。 投稿者 Takeru 日時 2007 年 5 月 05 日 21:11:29)
右からの批判と左からの批判があり多くの場合右からの批判なのでしょう。
「赤はあっちへ行け!」という類の差別的な批判です。
>お答えいただいた、見方は私も一応承知しています。
>一般社会の声は主に、共産主義理論に対する批判ではなくて、日本共
>産党に対して極めて強い拒否反応を示しているということですね。
そうですね。共産主義に対する批判というようなレベルには達していない「ただ何となく恐ろしい。」という感じの批判が多いのでは?と思います。
>激しい嫌悪感の理由のひとつは、独裁・暴力の観点から「日本共産党
>は非道」と言うことなんでしょうね。
他党派を共産党員が批判する時の激烈な態度から「怖い」という感覚だけが一人歩きしている可能性もあります。
>激しい批判態度が、共産主義理論に対してなのか、日本共産党の活動
>履歴に対してなのか、いまひとつわからないのですが、「日本共産党
>非道論」の考えを第三者的に見て、私が今ひとつ「なぜ?」という思
>いを拭えきれない点を以下に書いてみます。
>○共産党の非道性について
>疑問に思っているのは、もし共産党(具体的批判相手としては共産党
>のことだと思うのですが)がそのような集団と思うなら、そのような
>異様な過激な見方が、同様に恐ろしい部分を隠し持つ、新自由主義社
>会にも同じように向けられないのかと言うことです。
一般の人にとってはどうにかこうにか生活をやっている現体制の権力を担っている人々に対する盲目的(差別用語か?)な信頼感というものがあると思います。
保守主義ですね。
この体制が変わったらどうなるか分からないという見通しのなさが革命政党である共産党に対するいわれ無き恐怖になっていると思います。
>新自由主義(共産、社民以外は、そちらの相棒か消極的容認派)に見
>られる、民主主義と自由、平等の名のもとに、多国籍企業と軍事の両
>刃をもって、富の収奪、経済破壊、大衆奴隷化、虐殺、物的・文化的
>破壊を、世界中で堂々と繰り広げている現実が目の前にあります。
それらの現実をよく見ている人々はまだまだ少数派でしょう。
>それは自国内にも統制を拡げてます。近年起きた米国の農民暴動や、戒
>厳令の発動の検討など見ればわかることではないでしょうか。
皆さんそれほどそういったニュースに関心を持っていないし、そこから何かを考えるって事も少ないでしょう。
>美名のもとに、これらの横暴を、裸で暮らしてるような世界の片隅に
>まで輸出し、合法、非合法様々な手を使い、結果として、ローカリテ
>ィーやアイデンティティーを奪い去り、国家と人間の奴隷化に結びつ
>いています。
貴方ほど観察している人も又少ないのです。
>抵抗勢力は殲滅し、あとは経済奴隷という姿です。また、
>国民を搾取することなどは、法解釈を濫用し合法の強弁をしたり、時
>には支配者に都合の良いように法改正までし、国民を欺き、実質的な
>民主独裁体制を実現しようとしてるのが実体です。こういう状況は、
>昨今の内外情勢をつぶさに見てる人には言わずもがなです。
残念ながらそこまで見ている人が少ないのが現状でしょう。
だからこの阿修羅掲示板の存在意義があるのです。
>共産主義社会にしても新自由主義社会にしても、同じくらいの問題が
>あります。むしろ、新自由主義は世界の隅々まで浸食してるだけに、
>人類を危機に直面させるような問題を起こしかねない状況に見えます。
>新自由主義の担い手は、国内政治の舞台にもいくらでもいます。
>私が言いたいのは、「非道な世界」という観点から言えば、どちらの
>世界ががいいとか言うことではなく、どちらもいい勝負なのに、両者
>に対する、嫌悪感の天と地の差はいったいなんのかと言うことです。
共産党に対する嫌悪感はある程度組織されたものなのでしょう。
長年に渡る巧妙な洗脳によってそのような意識が生じているのです。
>つまり、「批判の一貫性と公平性」の疑問なのです。
多くの人にそのような「批判の一貫性と公平性」を求めても無理でしょう。
「自分はこう思っているダケだ。」で終わりです。
>○共産党の暴力性について。
>共産社会がかつて、独裁や、粛正をやったから、共産党もきっとやる
>だろうと言うのは、あくまでもトラウマ的恐怖としか思えないのです。
>スターリンの粛正、チベット弾圧、北朝鮮の独裁などと、日本共産党
>の恐怖との関連性を絶対視するような、具体的根拠はなんなのでしょ
>うか。そこががさっぱりわからないのです。私の知らない疑う余地の
>ない決定的な証拠があるのでしょうか。「日本共産党=独裁、粛正へ
>の結びつき」というような、決定的な物的証拠でも提示されているな
>ら、私もうなずけるのですが・・・911のビンラディンやイラクの
>大量破壊兵器のようなことは無いのでしょうか。
共産党のような少数派の政党にとって大部分の有権者は敵対的に映るのであり敵対者に対してそれなりの対応をしない事には自党が持たないという意識はかなりあるでしょう。そのような事が想定されるから特に資本家を中心に共産党を批判してきた連中は共産党に権力を与えたら自分がやられるという恐怖感があるのでしょう。
その恐怖感が多くの有権者に伝染しているものと思われます。
>かつて政権をとったイタリア共産党はどうなんでしょう。粛正や独裁
>をしたでしょうか。そういう疑問が沸いてくるのです。
イタリア共産党は議会主義政党であり全然違いますね。
日本共産党も同じようなものだと思いますけどね。私は。
>弾圧は日本でもかつて治安維持法で、拷問や思想弾圧やられていたし、
>今でもそういう動きが息を吹き返す懸念を多くの人も語っています。
>またアメリカでさえ農民暴動鎮圧(移民排除に関連した移民農業従事
>者の暴動)になど形で弾圧をしてます。それどころか、アメリカの裏
>庭などでは何もアメリカに先制攻撃もしてないのに、この100年で
>20回以上も殺戮、弾圧、政権転覆を繰り返してきました。
>そもそも、日本共産党の歴史に、陣営に対する革命闘争理論はあって
>も、ヒトラー的な個人による独裁を明記した理論や粛正とかの事実は
>ないし、武力闘争の歴史について言えば、明治以来の共産弾圧政策を
>経て、治安維持法が成立した1925年以降に著しくなった、当局の
>弾圧により、思想を理由とした大量検挙や、獄中の虐殺、公安が党組
>識に送り込んだスパイに対するリンチ、各種争議事件などは、そうい
>った政府の弾圧政策に抵抗する中で起こったものでした。弾圧強化の
>契機となった関東大震災直後の暴動デマも、警視庁幹部からウソ情報
>からと言われています。それが弾圧強化理由に利用されていきます。
>もしそれが本当なら、911テロと全く同じ構図と言えます。私は共
>産党の武力闘争史を多少調べてみて、政府の過酷な弾圧政策に抵抗す
>る形で起きた不幸な出来事が、日本共産党の武力闘争の歴史であった
>と理解しており、その歴史については、穏便な相手に対して、征服意
>図をもって先制する、悪魔的恐怖の武力闘争では無かったと思うので
>す。暴力を肯定する気は私には毛頭ありませんが、日本共産党の武力
>闘争について言えば、その構図の本質はイラクの武力抵抗勢力の今と
>ダブルのです。
>ですから、この日本共産党の武力闘争の歴史をもとにした、共産党=
>暴力という観点は理解し難いのです。
確かにおっしゃる通りでしょう。
>余談ですが、日本共産党についていえば、支持、不支持、主張や政策
>への厳しい批判は、大いにやり合うのは良いことですが、民主主義者
>としてその立党過程を擁護し、認知すべき合法政党であるにも関わら
>ず、TV討論などに見られる、罵倒を浴びせてその存在を無視する態
>度を見るに至っては、忌み嫌う嫌悪感の疑問を通り越して、この様な
>精神構造の者が権力を握ることを想像すると、それこそ全体主義の影
>が見え隠れして背筋が寒くなるのです。
私も同意見です。