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(回答先: なぜ日本人は英語など外国語を話せないのでしょうか。 投稿者 kaname 日時 2006 年 5 月 20 日 11:32:45)
kakoponさんご指摘のとおり、言葉はある文化を体現しているように
自分も思います。それゆえ、犬=DOG、猫=CATのように語彙力を
増やしたところで、外国語は話せないと思います。
もちろんkanameさんのおっしゃる「話す」レベルが日常会話が
できるということならば、頻度の高い語句を覚えながら同時に
日常生活のなかで極力母国語を排除して、自分の内面のどんな感情も
自分が会得したい外国語で表現するように努め(独り言も
当然外国語で言う)耳から入る音声も自分が会得したい外国語にして、
目で得る知識も自分が会得したい外国語から読むように限定すると、
語学留学をしなくともかなりスムーズに外国語が口をついて出てくるのでは
ないかと思い、自分は昼間ひとりなことをいいことに、上記を実践
しています。
そうした上でぼんやりと感じられるのは、外国語の学習とは
単に知識をふやすのではなく、自分の会得したい外国語を母語とする
人たちと同じ皮膚感覚をもつということなのではないかと思うのです。
たとえば外国人で日本語を流暢に操る人の日本語を聞いても、意味は
通じますが、日本生まれの日本育ちの人たちの話す日本語を聞くときと
同じようにはすんなりと臓腑に落ちていかないような感覚に見舞われ
ませんか。日本語で話していてもどこかニュアンスが通じ合わないの
です。
おそらくわたし達が英語を話すとき、英語圏の人たちも同様のことを
感じているのではないでしょうか。「たしかに英単語をつなげて
英文をつくってはいるが、どうも、自分らが慣れ親しんでいる英語と
は異なる」と。
日本人同士だって関東人が無理して関西弁を使っても、関西人から
みると「なんでも語尾に『〜やねん』をつければ関西弁になると
思うな。また、イントネーションをまねれば関西弁になると思うな」
と思うはず。
そして、北米、南米に移住された日系人をみても、ルーツは
われわれと同じところに行き着くけれども、ものの着眼点や感覚に
ズレを感じたことはありませんか。
この言語の裏にあるその言語を話す民族が長年培ってきた知恵、
というか思考方法を感じ取るそれに尽きるのではないでしょうか。
そうしてみると英語に対する独語や、仏語に対するイタリア語や
スペイン語などとおなじくらい、日本語と近い関係にある外国語が
ないことが、日本人が外国語を会得するのが困難にしている
理由はその辺にあるような気がしてなりません。
kanameさんは現在外国語を勉強中ですか?わたしもです。
おたがいがんばりましょうね。