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悲劇から1カ月愚行続く 九州、飲酒摘発1139人 福岡が最多、44%
飲酒運転の車で幼い3人の子どもの命が絶たれた福岡市東区の事故から約1カ月の
間に、九州7県で計1139人が飲酒運転で摘発されていることが25日、各県警の
集計で分かった。うち、逮捕者は71人。悲惨な事故後も1日平均38人が摘発され
ている計算で、多くが「自分の問題」としていない現実が浮かび上がった。
各県警によると摘発の内訳は、呼気1リットル中のアルコール濃度0、15ミリグ
ラム以上の酒気帯び運転は1120人。それ以上に酔って正常な運転ができない酒酔
い運転が19人。県別では福岡が摘発総数の約44%を占めて最も多かった。
相次ぐ飲酒運転の摘発。柴尾美敏・福岡県警交通指導課次席は「飲酒運転の悲劇に
対する想像力が欠けている。検問などの取り締まりは続けるが、飲酒運転は恐ろしい
犯罪という啓発活動にも力を入れたい」と話す。
また、「これだけ飲酒運転が社会悪と言われながら、なくならないのは悲しい」
(鹿児島県警)「関心をもっていないとしか思えない。引き続きこつこつと取り締ま
る」(熊本県警)など、各県警からも怒りの声が相次ぐ。
一方、今回の事故後、福岡市と佐賀県多久市では、飲酒を知りながら同乗した場合
も懲戒免職と決定。佐賀県や同県武雄市、長崎県、福岡県大川市など2県・6市で飲
酒運転は原則免職にすることを決めた。また、福岡銀行(福岡市)も酒酔い運転の場
合は解雇とする処分基準を新設した。
事故を機に、この1カ月で厳罰化という「外」の改革は進んだが、ドライバーのモ
ラルという心の「内」は、なお問題を抱えたままといえる。
=2006/09/26付 西日本新聞朝刊=
(西日本新聞) - 9月26日10時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060926-00000002-nnp-l40