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http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20060914-OHT1T00029.htm
中3男子自宅に放火…三者面談中に教室飛び出す
埼玉県警狭山署は13日、自宅に火を付け全焼させたとして、放火容疑で同県入間市の会社員男性(49)の二男で市立中3年の男子生徒(14)を逮捕した。生徒は12日、学校の三者面談で母親の言葉に逆上、面談を途中で抜け出し、放火したとみられる。進学校である県内の私立中から地元の公立中に転校してきて、まだ通学7日目だった。調べに対し、「進学問題で自分の思い通りにならず、悩んでいた」などと話しているという。
「先生、この子、家ではあまり勉強しないんですよ」―。生徒と保護者、担任教師が進路選択などを話し合う大事な三者面談の最中。男性教師に向けた母親の“ありがちな”ひと言で、突然、生徒の心の糸がプッツリと切れてしまった。「ふざけんじゃねぇ」。生徒はつぶやくように吐き捨てると、面談中にもかかわらず、2人を置いて教室を静かに去っていったという。
狭山署や生徒の通う学校によると、生徒は12日午後5時ごろから三者面談を始め、退出したのが同5時40分ごろ。母親と教師は、特に慌てて生徒を止めることなく“二者面談”を続行していたが、ちょうどそのころ、自宅が炎に包まれていたようだ。
調べでは、生徒は12日午後6時ごろ、入間市の自宅に放火、木造2階建て約130平方メートルを全焼させた疑い。「1階廊下から台所にかけて灯油をまき、ライターで火を付けた」と供述しているという。灯油は自宅にあった風呂たき用のものを使ったとみられる。中学から自宅までは約1・5キロ。生徒は徒歩で戻り、すぐに火を放った可能性が高い。調べの途中、涙をこぼす場面もあるという。
生徒は、両親と東京都内の私立高2年の兄と4人暮らし。出火当時、自宅には生徒しかおらず、けが人はいなかった。出火を見届けた生徒は、いったん自転車で外出。両親や心配した友人らが待つ中、午後10時過ぎにトボトボと帰宅し、犯行を認めたという。
動機については「進学のことで納得がいかなかった」などと話しているという生徒。同県狭山市の私立の中高一貫校に通っていたが、7月下旬に転校。9月の2学期から通う市立中の校長によると「保護者が成績を心配し、高校は公立校に行かせたがっていたようだ」。私立中では「苦手教科もあったが、今後のがんばりで十分に内部進学できる成績だった」としている。
転校後も週3日、塾に通い始めるなど「まじめで明るい生徒。少し興奮しやすい性格ではあったようだが…」と市立中の校長。11日は熱を出して欠席しており、12日が転校してから登校7日目だったという。生徒と同級生の母親は「小学校時代から友達の多い子。両親もスパルタ教育という感じはなく、進路の悩みなどの話は聞いたことがない」と驚いていた。
(2006年9月14日06時00分 スポーツ報知)