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植草一秀氏の当社番組への出演について ビデオニュース・ドットコム
http://www.asyura2.com/0601/nihon20/msg/671.html
投稿者 倉田佳典 日時 2006 年 9 月 14 日 14:07:41: eahs5MlcSyO0.
 

(回答先: 小泉内閣は改革政権にあらず 植草一秀氏 ビデオニュース・ドットコム 投稿者 倉田佳典 日時 2006 年 9 月 14 日 14:06:13)

植草一秀氏の当社番組への出演について
http://videonews.com/HTML/about_uekusa.html
このたびビデオニュース・ドットコムでは、マル激トーク・オン・ディマンド第283回のゲストにエコノミストで名古屋商科大学大学院教授の植草一秀氏をお招きしました。

植草一秀氏は04年4月8日、品川駅高輪口のエスカレーターで女子高生のスカートの中を手鏡で覗こうとしたとして東京都迷惑防止条例違反容疑で逮捕され、その後の裁判で有罪判決(罰金50万円と手鏡一枚没収)を受けました。植草氏が控訴を断念したために、既に刑が確定しています。

マスコミではこのような犯罪で起訴され有罪判決を受けた植草氏の起用を敬遠する空気が依然として根強いようですし、すでにビデオニュースにも植草氏の出演に対する抗議のメールも届いていますので、ここで弊社としての考え方を明らかにしておきたいと思います。

まず、植草氏については、05年4月9日のマル激トーク・オン・ディマンドに出演し、当該事件における植草氏側の言い分を語っています。番組の中でも、また裁判でも植草氏は一貫して無実を主張してきましたが、裁判では氏の主張は全面的に退けられています。また捜査過程では、迷惑防止条例違反の捜査としては異常とも思われる家宅捜査までが行われ、植草氏のプライバシーが次々とマスコミに流れるということも起きています。

前回番組に出演した際に植草氏は、裁判そのものの不当性や控訴を断念した理由なども詳しく説明しています。

植草氏が主張するように、この事件は品川駅でのできごとに対して、神奈川県内からずっと植草氏を尾行してきた神奈川県警の鉄道警察隊の隊員が、しかも非番の時に逮捕している点など、始めから植草氏を狙い打ちしたとしか思えないような不可解な点が多いことも事実です。また植草氏が一貫して小泉政権の経済政策批判の急先鋒であったことや、氏が小泉首相と自民党総裁の座を争った政敵亀井静香氏の経済政策ブレーンであったことなどから、政治的陰謀の 可能性も排除できないとの意見も根強くあります。しかし、とは言え、弊社は捜査機関ではありませんで、事の真偽については判断できる立場にはありません。また、警察を疑ってかかるべきであるのと同様に、植草氏の言い分をそのまま鵜呑みにすることも、報道機関としては慎むべき姿勢だと考えます。

しかし、仮に事件の全容が全て警察・検察の言い分通りのもので、裁判も公正に行われていたとしても、植草氏はこの事件の結果、早稲田大学教授の地位も追われ、テレビ東京のワールドビジネス・サテライトのレギュラーコメンテーターを始めとするあらゆる対外的なポジションを全て失うなど、既に重い社会的制裁を受けています。また、控訴断念の結果、刑も確定していますので、既に法的な制裁も受けてます。

もちろん、社会的な制裁を受け、法的な責任を果たしたからといって、すぐにメディアに登場させていいのかとのご批判にも、真摯に耳を傾けなければならないと思います。

しかしその一方で、エコノミストとしては非常に高い能力を持つ植草氏には、まだ演ずるべき重要な役割が多くあると私たちは考えています。特に、小泉政権の高い支持率の前で、政権の政策を真っ向から批判する論者が一人また一人と減っていく中、植草氏の小泉政権の経済政策に対する一貫した厳しい異議申し立ては、非常に社会的価値の高いものと私たちは考えます。

上記のような総合的な判断に基づき、このたび植草氏には小泉政権総決算シリーズの中の経済政策編への出演をビデオニュース側から依頼し、植草氏が快諾してくださったために出演が実現したという次第です。

「一度でもこのような事件を起こした人間を人前に出すべきではない」とのご意見も何人かの方から届いているようですが、私たちはそのような立場をとりません。次期首相の呼び声が高い安倍晋三氏が、「再チャレンジ」を新政権のスローガンに掲げているようですが、まさに植草氏には不幸な事件を乗り越え、再チャレンジして欲しいと思います。ビデオニュース・ドットコムは報道機関ですので、植草氏を直接応援することはできませんが、今後も植草さんが有益な情報をお持ちであれば、他の方と同様 、ぜひそれを積極的に活用させていただき、視聴者の皆様のもとにお届けしたいと考えています。

ビデオニュース・ドットコムはこれまでも、社会から批判を招く恐れがあるが故に主要メディアが避けてきたテーマや人物を、真正面から取り上げることを身上としてきました。私たちのこうした姿勢を快く思われない方がおられることも承知しておりますが、そのような姿勢を高く評価して下さる方々が少なからずおられるのも事実ではないかと思います。今後も報道機関としてこの姿勢は貫いてきたいと考えております。ご批判はご批判として甘受し、今後の 番組作りに活かしていく所存でおります。

尚、前回植草氏が出演した05年4月のマル激トーク・オン・ディマンドは、既にビデオニュース・ドットコムのウエッブサイト上ではバックナンバー扱いとなっており、オンディマンド放送は終了していますが、説明責任の一環として、当分の間無料で公開することに致しました。(→放送の視聴はこちらからどうぞ)ご利用いただければ幸いです。

今後ともビデオニュース・ドットコム、ならびにマル激トーク・オン・ディマンドをよろしくお願い申し上げます。

2006年9月2日
ビデオニュース・ドットコム
代表・編集主幹
神保哲生

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