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□[平塚5遺体事件]岡本被告、娘殺害を否認 横浜地裁|毎日新聞
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2347842/detail?rd
[平塚5遺体事件]岡本被告、娘殺害を否認 横浜地裁
神奈川県平塚市のアパートで5月、計5人の遺体が見つかった事件で、娘の利加香(りかこ)さん(19)を絞殺したとして殺人罪に問われた住所不定、無職、岡本千鶴子被告(55)の初公判が21日横浜地裁(木口信之裁判長)であった。岡本被告は「私は殺しておりません」と起訴事実を否認、弁護側も無罪を主張した。利加香さんの死亡原因については「今は話したくありません」と述べた。岡本被告は5月に神奈川県警に逮捕された後は、容疑を認めていた。
冒頭陳述によると、岡本被告は昨年9月ごろから、利加香さんが外出して予備校やサークル活動などに行くことを嫌うようになった。刃物を振り回したり、ひもを持ち出して、利加香さんの外出や勉強を妨害するようになり、同10月ごろ殺害を決意。同月12日朝、平塚市西真土1のアパートで利加香さんの首にひものようなものを巻いて両手で締め付けて殺害した。
事件は今年5月1日、利加香さんと異母兄妹の山内峰宏さん(35)の母親が同アパートを訪れ、首をつって自殺していた山内さんと布団の上で死亡していた利加香さんを発見。さらに県警の捜索で、ロフト内のダンボールから腐敗した乳幼児の3遺体が見つかった。DNA鑑定でいずれも岡本被告の子とわかり、幼児は84年12月に行方不明となり、岡本被告が捜索願を出していた長男の利英ちゃん(当時6歳)と判明。3遺体が死亡した経緯などは不明のままになっている。
検察側は冒頭陳述では、山内さんと乳幼児3遺体については言及しなかった。乳幼児3遺体について岡本被告は、死体遺棄容疑で書類送検されたが、公訴時効(3年)が過ぎているとして不起訴になっている。
この日の岡本被告は、黒いシャツにズボン姿。逮捕当時と比べほおはこけ、肩まで伸びた髪も白髪が目立った。検察側の冒頭陳述の朗読中は、穏やかな表情で検察官の方を見ていたが、利加香さんが所属していたサークルの先輩と交際していたくだりが読み上げられると、視線を落とした。
横浜地裁には開廷前、一般傍聴席の26席に359人の希望者が並んだ。【野口由紀、堀智行】
2006年08月21日11時44分