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□容疑者のうそうのみ 捜査態勢縮小 [河北新報]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000010-khk-toh
容疑者のうそうのみ 捜査態勢縮小 秋田・連続児童殺害事件
秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、無職畠山鈴香容疑者(33)の長女彩香さん=当時(9つ)=の水死について、秋田県警が当初、「事故の可能性が高い」と判断したのは、畠山容疑者が「娘は川に行って石ころを集めるのが好きだった」と話したことを有力情報として信用したためだったことが20日、分かった。うその証言をうのみにした結果、判断ミスを犯し、水死体で発見された翌日に、県警は捜査態勢を大幅に縮小していた。
能代署捜査本部によると、彩香さんの行方が分からなくなった4月9日夜と翌日の捜査態勢は約80人。聞き込み捜査と遺体の司法解剖を受け、「自宅近くの川岸で遊んでいるうち、川に落ちて流されたとみられる」との見方を示した11日以降、段階的に20人程度に減員した。県警は、事件性を指摘する有力情報が得られなかったため、態勢を縮小したと説明している。
彩香さんの遺体は、能代市二ツ井町の藤琴川の浅瀬で見つかった。畠山容疑者が彩香さんを突き落としたと供述する大沢橋は、自宅と遺体発見現場のほぼ中間にある。橋に近接する大沢集落は、聞き込み対象とすべき地域だが、初動捜査が尽くされたとは言えない。
大沢集落に住む自営業男性(59)は「最初から彩香さんの件は事故のはずはないと思っていたが、警察は4月中、全く来ていない。豪憲君殺害事件で逮捕後、『白い車を見なかったか』と1回だけやって来た」と証言し、初動捜査の甘さを批判した。同様の指摘をする人は少なくない。
捜査本部は当初、彩香さんに関して畠山容疑者が話した内容を有力視したことを認め、彩香さんの臭気追跡で警察犬が自宅近くの川に向かったことなどが「川に転落し、流された」との見方に傾く判断材料になったと説明。彩香さん殺害容疑で畠山容疑者を逮捕した後も、当初判断の妥当性を強調している。
捜査本部は20日、彩香さんを4月9日午後6時45分ごろ、自宅から約3キロ離れた大沢橋から突き落とし、水死させた殺害容疑で畠山容疑者を送検した。
(河北新報) - 7月21日7時3分更新