★阿修羅♪ > 日本の事件20 > 324.html
 ★阿修羅♪
「秋田畠山事件」と「ガン呪縛」の共通分母?
http://www.asyura2.com/0601/nihon20/msg/324.html
投稿者 TARO 日時 2006 年 7 月 20 日 15:33:33: NV.JhYDJzPd5E
 


http://www.creative.co.jp/
からの転載

 *******************

ガンは恐ろしい悪魔。
ということから、ガン細胞を徹底的にやっつける治療法が出てきました。
恐ろしいものは、切り捨てて当然(摘出手術)。
恐ろしいものは、毒殺(抗ガン剤)、ないしは焼き殺す(放射線)。
要するに、邪魔物は消せ。恐いものは殺せ。
それが現代医学のガン治療の方程式です。

「ガン治療」は、ここから組み立てられました。
「ガン=悪魔」という考え方に立って、ガン治療法が生み出されたのです。

これと似たことが、いま「秋田畠山事件」で起こっています。
それについてはこのサイトで、盛んに「ちっちさん」も書いていますが、
http://www3.creative.co.jp/bbs/mess.cgi?p=8014#8014
http://www3.creative.co.jp/bbs/mess.cgi?p=8016#8016
この事件の報道の仕方を見ていると、
「冤罪の作られ方」の教科書を読んでいるような錯覚に襲われます。
取り調べも報道も「最初に犯人(畠山)ありき」から始まっているからです。

「供述」というのは「取調官が作ったシナリオ」
取調官:「な、 これこれこうこうだったんだな! そうだろ!!」
畠山:(あまりものしつこさと苦痛に諦めて、小さくうなずく)
報道:「かくかくしかじかと畠山容疑者は供述しました!」

取調官:「おい、どうなんだ! それしか考えられないだろ!」
畠山:(全く分かってくれない苦しさに耐えかねて、思わず泣く)
報道:「畠山はついに自白して泣きじゃくりました!」

畠山容疑者の供述がコロコロ変わるのは、
取調官が作ったシナリオに矛盾が出て、それを繕うためにシナリオ変更するから。
実際、強引に黒にしようとするために、あちこちに矛盾が露出しています。

しかし矛盾があっても、テレビのコメンテーターたちは、
「あれだけひどい女だから、おかしなことも平気でやる!」と断言します。
こうして「容疑」がどんどん「真っ黒」になっていってしまいます。

これが「空気の恐さ」です。
「あいつがあやしい」と誰かがささやき出すとき、
その「あやしさ」を裏付ける言動や他者のコメントがどんどん出てきて、
その「空気」が「呪縛」の力を持ち始めます。
そしてマスコミ報道によって「空気呪縛」が強化されていくと、
「真実」も「事実」もがどこかに吹っ飛んでしまいます。

正直、いまのような空気呪縛の下にあっては、
このようなことを書くこと自体が、どこかうしろめたく、
下手に「冤罪だ!」なんて叫んだら、自分が窮地に立たされてしまいます。
だから、こんなことを書くにはかなりの勇気が必要になるのです<笑>。

しかし、よ〜〜く考えてみてください。
この事件、畠山容疑者が二人の子供を殺ったという「証拠」は一つもありません。
すべてが「警察発表→マスコミの脚色&増幅」による「状況証拠」です。
ちなみに「ハンドバックの血痕」は明らかな「誤報」と分かりましたし、
「DNAがほぼ一致した」という決定的に見える報道も、
「ほぼ」という表現で錯覚を与えることに成功し、その後うやむやにしています。
にもかかわらず「空気」だけはますます熱くなり、膨らんでいきます。

「そうはいっても、畠山というのはとんでもない女だ!」
そんな声が聞こえてきそうです。
でも、あなたは畠山容疑者に実際に会って、話をしたことがあるのでしょうか。
「とんでもない女」というのは、マスメディア発の情報ではないでしょうか。
誰だって、毎日ああいう報道を見ていれば、そう思って当然です。
誰かをワナにはめるとき、人格攻撃をするのは世の中の常道です。

ぼく自身、これまで長い間、いろんな人に出会い、取材してきました。
そんな体験からはっきりと言えるのは、
どんな人物にもほぼ間違いなく多様な側面がありますから、
同じ人物を「神様」のようにも「悪魔」のようにも書くことができます。
「いいところだけ」を拾い出してつなげれば「神様のような人」になりますし、
「おかしなところ、嫌なところ」だけを引っ張り出して書けば、
「悪魔のような怪しい人物」に仕立て上げることもできます。

それは自分を見ても分かることで、誰の中にも
「素晴らしいやつ」と「嫌らしいやつ」が同居しているのではないでしょうか<笑>。

あの松本サリン事件の河野さんも、
最初は「とんでもなく怪しいやつ」である証拠が次々と報道されていましたが、
あるときから評価が逆転して「素晴らしい人」に変わりました。
同じ人の中にさまざまな側面があります。
そうであってこそ「人間」なのだと思います。

とは言っても、ぼく自身がこの事件を実際に取材したわけではありませんから、
「これは冤罪だ!」と叫ぶことは残念ながらできません。
しかし、その後の報道を冷静に見ていると、
ぼくの鼻にはますます「冤罪の匂い」が強まってきます。

その理由は、「何一つ証拠」がないのに、「空気」だけが膨らんでいくからです。
そうです、この事件では、まだ何一つ確かな証拠がないのです。
しかも、まだ裁判が始まったわけでもないというのに、
メディアが畠山容疑者をクロと断定的に報道するのは非常に恐い話です。

もしも…、真犯人が他にいたとしたら、どうでしょうか。
そう考えて、オープンな視野で事実を詰めていくべきのが捜査であり、
そして本来のジャーナリズムの基本姿勢でなければなりません。
しかし今回の事件は「断定」から始まっています。
検察と弁護士のやり取りを経て、容疑者に一定の判定を下すのが裁判というのに、
日本ではいまや「人民裁判」「魔女狩りもどき」が横行しています。
こうした「空気」が支配する社会である限り、
「ガン呪縛」もなかなか解けないのではないでしょうか。

誤解なきように改めて強調しておきますが、
ぼくの言いたいのは「秋田畠山事件そのもの」ではありません。
この事件に関しては、「冤罪の匂い」を強く感じてはいるものの、
だからといって「畠山シロ」と叫ぶのではありません。

ぼくが不気味に思うのは、捜査の仕方であり、それ以上に報道のあり方です。
そして何よりも不気味なのが「空気支配(呪縛)」です。

「空気支配」の恐さを吹き飛ばすには、「事実」を示す以外にありません。
「うわさ」や「推測」「状況証拠」ではなくて、
「事実」をしっかりと示して「真実」を見極めるしかありません。

これは「現代医学理論」や「ガン治療」にも通じることで、
千島博士が示した膨大な観察データがはっきりとあるにもかかわらず、
医学も医療もそれを封印し、間違った治療に迷い込んでいます。
その結果、毎年30万人以上の方がガンで亡くなっている事実は、
「間違った治療シナリオ」が「悲しい冤罪」を大量生産し続け、
ガン患者に次々と「極刑(死刑)判決」を下しているようなものです。

そもそも「ガンは悪魔」という認識そのものが間違っており、
その断定から生まれた治療も当然間違っています。
そんなことをここしばらくずっと考えてきたからでしょうか、
「初めに犯人(畠山)ありき」の断定から始まった報道に、
そして、取調官作成のシナリオがつぎはぎだらけになっていく様に、
ここら辺りで、つい、水を差してみたくなりました<笑>。

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ HOME > 日本の事件20掲示板


  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。