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(回答先: <女子大生誘拐>母の携帯に3億円要求…無事保護 3人確保 [毎日新聞] 投稿者 white 日時 2006 年 6 月 27 日 09:48:37)
□白昼の住宅街で大胆犯行…通行人が目撃 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060627-00000004-mai-soci
<女子大生誘拐>白昼の住宅街で大胆犯行…通行人が目撃
それにしても大胆な犯行だった。白昼の閑静な住宅街のバス停で突然上がる女性の悲鳴――。東京都渋谷区の路上で26日昼に起きた明治学院大4年生の池田果菜子さん(21)誘拐事件。その一部始終を通行人は目撃していた。事件発生から13時間で果菜子さんは無事解放。通行人の記憶が「スピード解決」につながった。
通行人によると、渋谷区鉢山町の東急バスのバス停近くに、シルバーのワゴン車が斜めに止まっていた。そこを被害者となった近くに住む果菜子さんが通りかかったという。
「バスは来ないから乗りな」。ワゴン車の男がそう声をかけた。通行人にはそう聞こえた。果菜子さんが「いいです」と断る。そのまま行き過ぎようとした途端、女性の悲鳴が聞こえた。あわてて声のする方を振り返ると、まさに男が果菜子さんを車に押し込んでいた。その間、ほんのわずかだったと思う。閉じられようとするワゴン車のドアのすき間から果菜子さんの足が見えた。ドアが閉まる。男がワゴン車の助手席に乗り込んだ途端、車は急発進した。
だが通行人はワゴン車のナンバーを確実に記憶していた。「わ」ナンバーのレンタカーであることも分かった。
約20分後。現場から約200メートルの鉢山交番に駆け込み、通報した。
被害にあった池田果菜子さんの母優子さんは、東京都渋谷区で美容クリニックを経営。雑誌などでは「カリスマ美容外科医」として紹介されていた。同クリニックのホームページによると、優子さんは一度結婚して離婚した後、20代後半で医学を志したという。
85年に果菜子さんが誕生。優子さんは子育てをしながら、95年に杏林大医学部を卒業した。
その後は都内の大手クリニックなどに勤務し、02年3月に独立。渋谷区に「池田ゆう子クリニック」を開いた。これまでの5年間に約8000件の手術を執刀したという。
果菜子さんは現在、明治学院大経済学部4年生。優子さんブランドの化粧品会社を経営していたという。
◇車のナンバーと携帯電話で犯人追尾
今回の誘拐事件の特徴は、発生直後に容疑者が被害者を連れ込んだ車のナンバーが割り出されたことと、身代金を要求するために使用した携帯電話が被害者本人のもの――だったことだ。このため、捜査当局は、事件発生直後から容疑者や被害者の動きをほぼリアルタイムで把握できた。このため、発生からほぼ半日でのスピード解決につなげた。
過去の誘拐事件捜査では、まず容疑者から被害者家族への電話連絡などによって事件発生が把握されるのが通常だ。今回は、白昼の拉致という大胆な犯行だったために、犯行に使われた車のナンバーを近くにいた人が目撃。発生から約4時間後には警察が車を追尾することに成功した。
また、家族への連絡は通常なら公衆電話やプリペイド式などの携帯電話が使われてきた。公衆電話なら逆探知で発信先の地域を絞り込んでいく。また、携帯電話でも使用電話さえ特定できれば、電話が使用状態にある限り、発信される電波から位置の特定は容易だ。今回は被害者本人の携帯電話が使用されたため、当初から位置の把握は容易だった。
こうした状況から、車が川崎市内に入ったことも分かり、同市内に捜査員を重点配備。車がコンビニエンスストアに立ち寄って犯人側が食べ物を購入したり、マンションにそれらを置いて出たことまで確認。警察は、このマンションに被害者が監禁されている可能性が高いとみて捜査していた。
◇戦後の誘拐事件は288件
警察庁によると、戦後起きた身代金目的誘拐事件は今回の事件を含めて288件あった。このうち被害者が殺害された事件は34件。容疑者が逮捕されずに未解決のままなのは8件で、それ以外は解決している。うち58件で捜査当局と報道機関で報道協定が締結された。
今回同様、女子大生が被害者になった事件としては80年12月、愛知県で当時22歳の女子大生が誘拐された事件がある。3000万円を要求した容疑者が逮捕されたが、被害者は殺害された。
97年8月には熊本市で当時19歳の女子大生が誘拐された。容疑者側は500万円を要求したが、27歳の男ら3人が逮捕され、被害者は無事に保護された。92年11月にも、奈良県天理市で韓国籍の当時19歳の女子短大生が誘拐された。2億円を要求した容疑者2人が逮捕され被害者は無事だった。【遠山和彦】
(毎日新聞) - 6月27日2時33分更新