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(回答先: <秋田男児殺害>畠山容疑者、殺人容疑で再逮捕 [毎日新聞] 投稿者 white 日時 2006 年 6 月 25 日 18:05:13)
□畠山容疑者の「心の底」解明へ 捜査本部 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060625-00000048-mai-soci
<秋田男児殺害>畠山容疑者の「心の底」解明へ 捜査本部
「初めから豪憲君を狙ったわけではない」。秋田県藤里町立藤里小1年、米山豪憲君(7)を絞殺した容疑で再逮捕された畠山鈴香容疑者(33)。衝動的に豪憲君の首を絞めたと供述するが「当時の感情ははっきり思い出せない」という。動機解明のカギを握るのは、4月に近くの川で見つかった長女彩香ちゃん(9)の死の真相だ。畠山容疑者は、彩香ちゃんが死亡する直前、豪憲君に会ったと思い込んでいたとみられる。計画的に豪憲君を殺害したのか、それとも衝動的に殺意が芽生えたのか。県警能代署捜査本部は、畠山容疑者の「心の底」の解明を目指す。【福永方人】
「なぜ他の子供が元気なのに、うちの彩香はいないのか。切なくて苦しくて」。畠山容疑者は8日、殺害を認め、彩香ちゃんの死が動機につながったと供述した。豪憲君を自宅玄関に呼び入れた際、彩香ちゃんと姿が重なり「嫉妬(しっと)のような感情」から殺意が生まれたという。接見した弁護士はこの殺意を「衝動の爆発」と表現する。
しかし、捜査本部では衝動的殺害に疑問の声も出ている。彩香ちゃんの洗濯物を干すための腰ひもを凶器に使ったことや、彩香ちゃんの遠足用ビニールシートに遺体をくるんだことなどに注目。ある幹部は「殺害の行為を彩香ちゃんと結びつけることで、自分の中で正当化しようとしたのかもしれない」と分析する。
畠山容疑者は逮捕前、毎日新聞の取材に「彩香は『(人形を)見せに行ってくる』と出かけた。豪憲君の自宅の前に何人か子供たちがいたので、そこへ行ったんだろうと思っていた」と話していた。一方、彩香ちゃんが川辺で遊んでいるところを豪憲君ら数人が目撃していたという情報も捜査本部に寄せられている。このことが殺害の動機にかかわるのだろうか。
「彩香はお姉ちゃんだから豪憲君のことを待っていて一緒に連れてってあげてと毎日祈っている」と話していた畠山容疑者。真実の動機は、今後の捜査で解明される。
◇豪憲君の両親がコメント
畠山容疑者の殺人容疑での再逮捕を受け、豪憲君の両親、米山勝弘さんと真智子さんは、県警を通じて、次のようなコメントを出した。
息子豪憲を殺害した容疑者逮捕の連絡を受け、容疑者に対する憎しみが一層募るばかりです。うそで塗り固められ、自己中心で身勝手、何の罪もない幼い命を無残に奪った卑劣な事件を絶対に許す事は出来ません。豪憲がどんな思いで亡くなっていったのかを考えると、無念でやり切れぬ思いだけがこみ上げてきます。
家族にとって元の生活に戻る事は簡単な事ではありません。今後は皆様から頂いた温かいご支援と激励を忘れず、前を向いて行こうと思っておりますので、そっとお見守りして頂きますようお願い致します。これまで、容疑者逮捕に懸命な捜査をして頂いた警察の皆様、そして多くの皆様のご協力に対し、心から感謝を申し上げます。今後、二度とこのような事件が繰り返される事がないよう願っております。
◇彩香ちゃん水死、改めて捜査強化
畠山容疑者の長女彩香ちゃん(9)は4月10日午後1時半ごろ、自宅から約7キロ離れた藤琴川の中州で遺体で発見された。畠山容疑者の説明では、9日午後4時ごろ、買ったばかりの小さな人形を「見せに行ってくる」と出かけ、行方が分からなくなったという。
県警能代署の司法解剖で水死と判明。自宅から河原まで彩香ちゃんが行ったことは警察犬によって確認され、河原の石に足を滑らせたような跡があったことなどから、同署は当初、彩香ちゃんが誤って転落した事故死との見方を強めていた。
これに対して畠山容疑者は「転落に何らかの人の手が加わっているはず」と考え「事故死説」を疑問視していた。警察の捜査を批判し、行方不明になった当日の情報を求めてビラを手作りし付近の商店などに配った。
その後、転落して流されたとみるには不自然な点も浮上している。遺体や着衣に流された際の傷やほころびはなかった。流れは緩く途中に堰(せき)があり、1日で約7キロを流れるか疑問の声も出ている。転落地点は水位が低く、おぼれたとは考えにくいという見方もある。
同署捜査本部は、豪憲君事件以降、改めて彩香ちゃんの水死について事件・事故の両面で捜査を強化している。【津村豊和】
◇地元住民は安堵の表情
畠山容疑者が殺人容疑で再逮捕され、畠山容疑者と豪憲君の自宅がある朝日ケ丘団地の住民は「これで一段落」などと安堵(あんど)の表情を見せた。一方で、動機の早期解明を求める声や、彩香ちゃんの水死について「事故か事件かはっきりするまでは安心できない」との声もあり、複雑な心境ものぞかせた。
団地周辺ではこの日、キャッチボールなどをして遊ぶ子供たちの姿が見られた。女性会社員(56)は「再逮捕で事件は一段落したと思うが、豪憲君を殺害した動機がはっきりしないと不安だ」と話した。また近くの男性(50)は「地元住民が殺人容疑で逮捕されてショックだ。彩香ちゃんの死が事故か事件か分からず、安心はしていない。一日も早く元の藤里町に戻ってほしい」と訴えた。【馬場直子、岡田悟】
(毎日新聞) - 6月25日21時28分更新