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(回答先: 秋田県警、彩香ちゃんの母逮捕 「豪憲君遺棄」認める [産経新聞] 投稿者 white 日時 2006 年 6 月 05 日 04:48:05)
【隣人逮捕 秋田男児殺害事件】(上)「悲劇の母親」一転…
豪憲君捜索に参加 「つらい思い私だけで十分」
秋田県藤里町の小1、米山豪憲(ごうけん)君(7)殺害事件の死体遺棄容疑者として秋田県警が逮捕したのは、豪憲君宅の2軒隣に住み、事件1カ月前に水死した長女(9)の母親だった。その母親は、「事故」とされた長女の捜査を県警に求め、自らチラシを作って情報を募り、豪憲君とも顔見知りだった。それがなぜ、容疑をかけられ、逮捕されることになったのか。容疑を裏付ける根拠が判然としない中、「隣の母親」逮捕の衝撃が走り、地元は沈痛な雰囲気に包まれた。
「これは事件だと思っています」
か細い声で、手を震わせながら差し出されたA4大の一枚の紙。赤く大きな文字で記された「知りませんか?」の文字。その下に、頭の上で髪の毛を結び、正面を見据えた女児の写真が印刷されている。
「遊んでいた、見かけた等、少しの事でもいいので下記まで連絡お願いします」。自作のチラシを配り、母は長女の死の真相を求めた。
「悲劇の母」だったはずの畠山鈴香容疑者(33)は4日、豪憲君の死体遺棄容疑で逮捕された。
◆◇◆
白神山地の雪も解け始めてきた4月9日。藤里小4年の畠山彩香ちゃんは、自宅からさほど遠くないコンビニへ畠山容疑者と買い物に来ていたという。買い物かごには、二本の納豆巻きと、彩香ちゃんが好きな「ピカチュウ」のぬいぐるみがおまけの菓子。これにたばこを2カートン買い足した畠山容疑者と一緒に帰宅した彩香ちゃんは午後4時ごろ、ピカチュウのぬいぐるみを手に「友達に見せてくるんだ」と家を出たという。
彩香ちゃんが遺体で発見されたのは翌日。自宅から6キロ離れた藤琴川の中州に倒れていた。県警は「水死」と判断した。
容疑者の友人は、彩香ちゃん死亡直後の畠山容疑者の様子を振り返る。「一人娘なのに、葬儀でも入棺のときも泣かなかった。冷静だな、と」
その後、畠山容疑者は自宅から約8キロ離れた母親の実家に移った。彩香ちゃんの水死を「事件だ」と訴え、チラシを町中に張るようになった。
以前勤務していた釣具店には、5月初め、チラシを張ってくれるよう頼んだ。店主は「『これから警察に行くんだ』と言って、チラシを3枚持っていた。『納得できない。事故だと思えない。川で遊ぶはずがない』と」と語った。
行きつけのガソリンスタンドにも頼んだ。「『警察に何回も行ったが、捜査をちゃんとやってもらえないから、自分でやるしかない』と涙で声を詰まらせながら頼みに来たので、同情して『がんばってください』と受け取った。ショックでやつれたな、と思った」と店員。
5月14日。畠山容疑者は町体育館で行われた藤里小の運動会に出席した。彩香ちゃんが楽しみにしていた運動会だ。畠山容疑者は幼稚園の園長の隣に座り、子供たちが走り回る姿を眺めていた。机には彩香ちゃんの写真が置かれていた。
このときの印象を「無表情だった」と明かす母親仲間がいる一方、「これ以上見るのはつらいから帰る」と話しかけられたという女性もいる。
◆◇◆
この3日後、5月17日。豪憲君が下校途中に行方不明になった。「こんな思いをするのは私だけで十分」。畠山容疑者は捜索に加わった。
が、捜索後、畠山容疑者は県警から5時間に及ぶ事情聴取を受ける。豪憲君の遺体が発見された後、常に県警の捜査車両が畠山容疑者の周辺にいた。県警は早い段階から畠山容疑者を重要参考人とみていたのである。
「ショックですね」。5月27日、彩香ちゃんの四十九日法要。会見した畠山容疑者は豪憲君事件で疑いの目があることに対し淡々と答えた。
この席で、豪憲君が行方不明になった17日から遺体で発見された翌18日までの自身の行動を語り、「彩香がいなくなってから自宅前で変な人を見た」と明かした。会見に参加した記者にも、その不審者情報は唐突に聞こえた。
◆◇◆
畠山容疑者は旧二ツ井町(現能代市)で生まれた。豪憲君の遺体発見現場に近いところだ。中学、高校時代の同級生は「印象が薄い」と言うが、関係者によると、高校卒業後の畠山容疑者は栃木・鬼怒川温泉のホテルに就職。その後地元に戻って結婚、彩香ちゃんが生まれる2カ月前に藤里町の自宅に入居した。
彩香ちゃんが幼いころに畠山容疑者は離婚し、職を転々としながら生計をたてた。藤里町の自宅周辺での近所付き合いは乏しかった。
だが、事件後に畠山容疑者を知らない住民はいなくなった。捜査員が何度も事件当時の畠山容疑者の行動を聞き込みに回ったからだ。そのせいか、地元では早くから「畠山さんが疑われている」という噂(うわさ)が広がっていた。
その畠山容疑者は調べに淡々と応じ、4日夜になって死体遺棄について大筋で認めた。
同じ戸建て団地に住む子供が1カ月の間に相次ぎ失踪(しっそう)・死亡するという異常な事態は、とりあえず容疑者逮捕の局面を迎えた。だが、容疑者とされる「隣の母親」と豪憲君事件のかかわりの核心部分や、その胸の内は明らかになってこない。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/05na1001.htm