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□民事が認めた「保険金殺人」フィリピン女性の請求棄却 [スポーツ報知]
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/insurance.html?d=20060519hochi017&cat=60&typ=t
民事が認めた「保険金殺人」フィリピン女性の請求棄却 (スポーツ報知)
1998年に死亡した千葉県白井市の建材会社員の男性Bさん(当時34)の生命保険金をめぐり、受取人のフィリピン人女性Aさん(38)が保険会社に保険金4500万円の支払いを求めた民事訴訟の判決で、千葉地裁佐倉支部(竹内純一裁判官)が「保険金を目的に男性を急性薬物中毒で死亡させたと推認できる」と認定、女性の請求を棄却したことが18日、分かった。刑事事件として立件されていない事案を、民事裁判が「事件」と認める異例な展開となったが、Aさんはこの日、白井市内の自宅で報道陣に対し「私は何も知らない」などと身の潔白を主張した。
“婚約者”を原因不明の死で失ったと思われていたフィリピン人女性が一転、民事裁判の判決によって死なせたと認定され、保険金殺人事件に発展する可能性が出てきた。
この女性は、85年に来日し、現在は千葉県白井市内でスナックを経営しているAさん。判決によると、同県印西市出身のBさんはAさんと同せいしていた98年8月、吐き気や意識がもうろうとするなどの症状を訴えて病院に運ばれたが、同月18日に死亡した。死因は特定されなかった。
その約2か月半前にBさんは、「結婚の約束を交わしていた」Aさんを受取人とする2社の生命保険(死亡保険金は計8000万円)に加入していた。だが、第一生命保険(東京、死亡保険金4500万円)は「Aさんが愛人と、Bさんに薬物を投与した」と主張し契約無効を求め提訴、Aさんも反訴していた。
竹内裁判官は判決理由で「Bさんの肝臓や腎臓から、過剰投与すると重い中毒症状を起こすサリチル酸が大量に検出された」と認定。さらにAさんは契約時、妊娠中で「父親はBさん」と主張。Bさんも胎児を認知していたが、DNA鑑定の結果、男児の父親はAさんとかつて交際し、現在も親しい会社社長・Cさん(66)=同県白井市=である可能性が高いことが判明。判決でも「父親は愛人と極めて強く推定できる」とした。
その上で《1》Aさん側はBさんに「胎児の父親」と誤信させ、保険契約を結ぶよう働き掛けた《2》サリチル酸の検出濃度は死因になりうるもので、Aさん側が投与可能だった−と認め「受取人の故意で生じた死亡であり、保険金支払い義務を免責される」とした。
この判決にAさん側は猛反発。Aさんはこの日、白井市内の自宅兼スナックで報道陣約50人に対し、「心当たりは一つもない」などと1時間以上にわたり激白。「私はいろんな男と寝たことは認めるけど、これ(保険金殺人)は認めない」とカミングアウト含みで身の潔白を主張した。
同席したCさんも「判決はまったくのフィクション。子どもも、自分の子ではないと思っている」と無関係を強調した。
だが、周辺住民は「Cさんが『Aさんの3人の子はオレの子だ』と話していた」と証言。また、Aさんの3人の子どもと、Cさんの2人の子どもの名前に同じ漢字1文字が用いられているなど、不審な点も残されている。
裁判では、「不審死」とは認定されなかったものの、Aさんと同居していた土木作業員男性(当時30)が、生命保険加入直後の95年に急死していた事実を第一生命から指摘されている。
県警はすでに、男性の血液などを病院から押収しており、「捜査は続ける」としている。
◆サリチル酸 アスピリンとして解熱鎮痛薬や消炎剤に用いられる酸性の有機化合物で、「ミズメ」という樹木に特に多く含有されるが、干しブドウ、メロン、カレー粉、アーモンドなどにも存在する。肝機能障害や白血球減少の副作用を招き、呼吸障害や嘔吐(おうと)、多量摂取で昏睡(こんすい)などの中毒症状で引き起こし、死亡したケースも。致死量は成人で20グラム以上で、市販のアスピリンなら60錠以上に匹敵。アルコールとの併用摂取で効果は相乗される。
[ 2006年5月19日8時4分 ]