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□新「爆窃団」は韓流? 本国摘発逃れ日本へ 被害5億円 [産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060515-00000001-san-soci
新「爆窃団」は韓流? 本国摘発逃れ日本へ 被害5億円
東京を中心に昨年から全国で相次いでいる「壁を破る」手口の窃盗事件は、韓国人窃盗団による犯行の疑いが強いことが分かった。日韓警察当局の情報交換で浮上した。壁を破る事件は「爆窃団」と呼ばれる中国系窃盗団により、平成四年ごろ多発。今回も中国人グループが活動を再開したとみられていたが、警視庁など警察当局は、韓国人グループの新「爆窃団」が日本で暗躍しているとの見方を強めている。韓国でのITバブルの崩壊による不景気や取り締まりの強化から、日本が狙われているようだ。
ビルの外壁に穴を開けて店内に侵入、ショーケースや金庫にある腕時計や指輪を根こそぎ奪う手口の事件は昨年四月以降、都内で有楽町や上野で相次いだほか、広島市や兵庫県姫路市、岡山市、福岡市など全国の貴金属店で起きた。
今年も有楽町で一月に未遂事件があったほか、福島県郡山市の貴金属店や神奈川県相模原市の量販店、川崎市のデパートなどで発生。手口から警察当局が同一犯の疑いがあるとみている「壁破り」は、全国で十五件以上、被害額は五億円を超える。
警視庁は昨年、有楽町の近接する貴金属店で被害が立て続けに出たことから、平成四年ごろに続発した爆窃団が“復活”したとみて、警察庁などを通じて中国や香港など周辺の警察当局に窃盗団の入国がないか照会を進めたところ、韓国で同一手口の事件が三年前から多発していたことが、韓国警察当局からの情報で判明。同一手口の窃盗団のメンバーが過去、日韓を往復していた事実や、入国時期が日本での被害と一部一致していることも分かった。
また今年一月、有楽町で起きた事件で現場に残された足跡は、広島市や姫路市の現場で昨年、採取された足跡と類似していたが、有楽町の翌日、銀座の宝石店のガラス戸が壊され、指輪など百五十点が盗まれる全く手口の異なる事件で現場の足跡が有楽町と一致。一連の壁の穴開けでも、油圧ジャッキのほかドリルを使ったケースや換気扇を狙うなど、油圧ジャッキを多用していた香港の爆窃団と比べて手口に統一性がない。
こうしたことから警視庁などは、新しい「爆窃団」は取り締まり強化などで日本に「市場」を移した韓国人グループの疑いがあるとみている。
韓国では、ここ数年の景気低迷や富裕層のカード所有が徹底し、多額の現金を持ち歩かなくなっているため、窃盗団は犯行がしにくくなっているという。
密入国によるすり団の日本への流入も多いが、韓国の警察筋は、「日本人は警戒心が薄く、一回の犯行で稼げる額が大きいため、標的にされている」と指摘している。
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【用語解説】爆窃団
貴金属店に壁を破って侵入し、宝飾品を根こそぎ盗み出す大胆な手口からその名前が付いた外国人窃盗グループ。昭和60年代から平成10年ごろにかけて中国・香港から来日したグループを中心に全国で被害が発生。特に昭和62年と平成4年に続発し、中国系窃盗団の代名詞ともなったが、警察の摘発で沈静化していた。油圧ジャッキでビルの外壁を破るのが典型的な侵入方法で、犯行ごとに出入国を繰り返すヒットアンドアウエーも特徴。
(産経新聞) - 5月15日2時53分更新