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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060513i202.htm?from=main2
神奈川県平塚市のアパートで、男女や新生児を含む計5人の遺体が見つかった事件で、娘の岡本利加香さん(当時19歳)殺害容疑で逮捕された無職岡本千鶴子容疑者(54)が、1人は22年前に捜索願を出した息子の利英君(当時6歳)と認める供述をしていることが12日、わかった。
さらに新生児2人についても「約20年前に私が産んだ」と供述。平塚署捜査本部は子どもたちの死因について千鶴子容疑者を追及、解明を急いでいる。
調べに対し、千鶴子容疑者は遺体が見つかった2箱の段ボールのうち、身長120センチの男児とみられる白骨遺体について、「利英に間違いありません」と供述した。死因については、語ろうとしないという。
さらに、利英君が行方不明時に着ていたのと極めて似た服が、遺体と同じ袋から見つかった。
千鶴子容疑者は1984年12月28日、利英君が行方不明になったとして同署に捜索願を提出。翌85年1月に同署は公開捜査に踏み切り、事件と事故の両面から捜査。千鶴子容疑者はテレビに出演するなどして「悲劇の母」を演じていた。
また、新生児の2人については、市内で当時そば店を営んでいた内縁の夫(死亡)との間にできた子供と供述。「自宅で出産した。産まれた時には2人とも死んでいた」と話している。
捜査本部は関係者の証言や遺体の腐食の状況から、85年以降の数年間に相次いで産み、間もなくゴミ袋に入れて密封していた可能性が高いとみている。2人の遺体は別々のゴミ袋に詰められ、一つの段ボールに保管されていた。
捜査本部は今後、3遺体をDNA鑑定し、千鶴子容疑者の供述の裏づけを取る方針という。
(2006年5月13日3時57分 読売新聞)