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□カミを切らずにキレた理髪店主の暴走てん末… [夕刊フジ]
http://news.www.infoseek.co.jp/fuji/story.html?q=11fuji320060511043&cat=7
カミを切らずにキレた理髪店主の暴走てん末… (夕刊フジ)
すし、ピザから、デリヘル、大人のおもちゃまで、逆恨みしていた中華料理店主に、ウソの“出前”で嫌がらせしていた男が、千葉県警に逮捕された。男は路上から店主の妻に「変態ねえちゃん」などと罵声(ばせい)を浴びせたり、決闘状を持ち込んで店主らを殴ったりとやりたい放題。バカオヤジのしゃれにもならない暴走の軌跡とは。
業務妨害の疑いで逮捕されたのは、浦安市、理髪店経営の男(42)。
調べによると、容疑者は3月5日と17日、自分が経営する理髪店の向かいにある中華料理店の男性店主(39)の家族を名乗り、同市内のすし店に電話。計7人前、約1万2000円のうその出前注文をして、すし店の業務を妨害した疑い。
容疑者は「電話も注文もしていない」と否認しているが、店主をかたった偽の注文は昨年12月から約4カ月間に、葬儀業者、生花店などに計164件あったという。
捜査関係者によると、店主宅に届けられたのは、ピザやすし、そばなどを中心に、実際に品物を持ってきた業者が37件で、被害総額は約31万円。はるばる東京・新宿から4人のデリヘル嬢が来たり、子供が留守番中に大人のおもちゃが届くといった「中学生並みの幼稚で悪質な所業」(捜査幹部)もあった。
店主の家族が体調を崩して入院した際は、葬儀店に「1、2日で亡くなるから来て」と連絡が入り、従業員が駆けつけたこともあった。ペットを飼っていないのに、「ペットが死んだ」とペット葬儀店が飛んで来たこともあり、ありとあらゆるウソの注文が出された。死んだとされるペットの名前は、店主の子供だったという。
アシがつかないように、公衆電話から注文していたが、逮捕容疑になったすし店には、自分名義の電話からかけていたため、墓穴を掘った。
近所の住人によると、容疑者は約12年前に店舗兼住居を建てて理髪店をオープン。妻と中学1年の長女と3人暮らしで、数人の従業員を抱えていた。
オープン当時から、すでに向かいにあった中華料理店や、その隣にある飲食店の路上駐車やカラオケの騒音をめぐって店主やその両親とトラブルになっていた。
平成15年には、決闘状を持って「これに判を押せ」と中華料理店を襲撃し、男性の腕をねじ上げて男性従業員の顔を殴り、全治数週間のけがを負わせたとして在宅起訴された。最高裁まで争って有罪判決を受け、現在は執行猶予の身だった。
この事件を契機に、嫌がらせはさらにエスカレート。容疑者と親しい主婦によると、路上で大人のおもちゃを振り回したり、「俺はヤクザだ。アニキを呼ぶぞ」「変態ねえちゃん、団地のウワサになってるぞ」と男性の家族をののしるほか、毎日のように飲食店のガラスに小石を投げつけたり、マネキンの“生首”を中華料理店の入り口付近に置くなどしていたという。主婦は「やめなさい、とたしなめたんだけど…」とあきれ返っていた。
店主は数回警察に相談し、警察も容疑者に口頭で注意していたが、「パトカーが駐車違反なんじゃないの」と逆ギレし、状況は改善しなかった。現在も、「いつ帰れるの」と、反省の色はまったくないという。
一方、本業はおろそかになっていたようだ。客だった男性(60)は「口ばっか動かしていて、15分ほどでカットからひげそりまで終わり、4000円も取る。私の髪が少ないと思ってバカにしているのかと思った」と証言。「やばいオーラが出ている」(近所の若い男性)という店には閑古鳥が鳴いていた。
出前の恐怖から解放された店主は「これで安心して生活できる。親身になって相談に乗ってくれた警察には感謝しています」と、晴れ晴れとした表情を見せた。
[ 2006年5月11日16時47分 ]