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□ドリカム好き検事が西川被告を一喝 [日刊スポーツ]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060428-00000088-nks-ent
ドリカム好き検事が西川被告を一喝
覚せい剤取締法違反の罪に問われていた元DREAMS COME TRUE(ドリカム)のメンバー西川隆宏被告(41)の初公判が27日、東京地裁(宮田祥次裁判官)で開かれた。検察官が「(自分は)ドリカムのファンだけど腹立ちます」と立場を超えた感想でいさめた上、号泣する同被告に一喝する場面もあった。検察側は懲役2年を求刑。判決は5月11日に言い渡される。
西川被告は2人の警察官に付き添われ、黒のスーツ姿で法廷に入った。ほおがこけ、げっそりとやせ細っていた。検察の起訴事実に「間違いございません」と素直に罪を認め、北海道から情状証人として駆けつけた父親と弟の姿を見ると号泣した。西川被告は「警察の方も、2度目の逮捕なのに『頑張れよ』と声を掛けてくれて、よくしてもらった。ドリカムで音楽活動していたからだと思う。今後は覚せい剤撲滅運動に携わりたい」と、泣きながら発言した。
しかし、2度までも「ドリカム」の看板を汚した現実は厳しかった。検察官は「メソメソ泣くなよ」と一喝。西川被告の「ドリカムだからよくしてもらえた」との発言について「(自分は)ドリカムのファンだけど(再犯に)腹立ちます。がっかりする。ファンだったら頭にきますよ! ファンの気持ちを理解できますか?」と詰め寄った。西川被告は数秒の沈黙の後「はい…」と消え入りそうな声で返事をした。検察官が「一ファン」として、個人の気持ちを法廷で発言するのは異例だ。
冒頭陳述によると、西川被告は今年2月19日に渋谷のクラブで1袋6万円の覚せい剤を購入し、都内のホテルでライターの火であぶって吸引。同25日に覚せい剤0・671グラムをキャンディーケースに入れて所持していたところ、現行犯逮捕された。執行猶予明けの直後の再犯だった。
西川被告は「執行猶予期間中も、東京のクラブで(覚せい剤を)誘われたけど、断ってきた。でも、寝ていなくて疲れていて意志の弱さでつい買ってしまった」などと話した。しかし、今度は裁判官から「クラブが(誘惑のある)危険な場所だと分かって何で行くのか」と質問を受け、声を詰まらせた。
検察側は、逮捕時の所持量が約30回分の使用量にあたると指摘し「顕著な(覚せい剤の)依存がある。刑務所で徹底更生するべき」として懲役2年を求刑。5月11日に判決が言い渡される。
(日刊スポーツ) - 4月28日10時7分更新