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□線路変形 またトラブル 乗客、怒りの声 山手線ストップ [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060424-00000023-maip-soci
線路変形 またトラブル 乗客、怒りの声 山手線ストップ
運行トラブルが相次ぐJR東日本で24日午前、山手線など首都の幹線が運転を取りやめた。道路拡幅工事に伴う線路の盛り上がりが原因で、車内に閉じこめられ、線路上を歩いて移動した乗客からは怒りの声が相次いだ。【堀文彦、木村健二】
現場で停車した山手線内回り電車の乗客によると、午前10時半ごろ、高田馬場駅を発車した直後、200〜300メートル進んだあたりで突然、急ブレーキをかけて緊急停車した。約20分後、「電車の最後尾から3両目あたりの線路が約15センチ盛り上がってるのが発見されました」との車内アナウンスが流れた。
午前11時半前に「この電車を動かすことはできないので、電車から降りて高田馬場駅まで歩いていただきます」との車内放送があり、係員の案内に従って降車し歩き始めたという。
お年寄りや幼い子どもの中には、警官や消防隊員らに抱えられて歩く人も。同駅ホーム端の階段の幅が狭く一列ずつしか上れないため、線路上には数百人の乗客が並んで待った。最後尾の車両に乗っていた東京都練馬区上石神井、大学3年生、吉沢由実子さん(20)は「車内の乗客は携帯電話やメールで会社などに遅刻の連絡をしていたが、皆いら立った様子だった。車内が混んでいたので、立ったまま1時間も待たされ、非常に疲れた。福知山線脱線事故からちょうど1年の時に、こんなトラブルが起きるなんて」と疲れた様子で話していた。
JR新宿駅の西口改札では、払い戻しや振り替えの乗車券を求める乗客らが100メートル近い列を作った。池袋で商談があったという男性会社員(51)は「商談には間に合いそうにない。最近のJRはトラブルが多くて困る」とあきれた様子だった。
◇原因は? コンクリ注入量多すぎた可能性
JR東日本と東京都によると、現場付近では03年12月から、JRが東京都の委託を受け、線路下を半地下状に通る都道(幅約7メートル)の拡幅工事を実施していた。現場付近の線路は、山手線外回りと内回り、山手貨物線の上下線、西武線の上下線の計6本で、その約4メートル下を道路が通る構造だ。
この日は午前10時から、側壁を造るため、山手線外回りの線路の下に、コンクリート注入工事をしていた。JRはコンクリートの注入量が多すぎた可能性があるとみて詳しく調査している。
◇相次ぐトラブル
JR東日本では、最近トラブルが相次いでいる。2月20日朝には、東京都港区の山手線外回りの新橋〜浜松町駅間で電車が大きな揺れを感知して停車。レールが約15メートルにわたり最大約2メートル沈下していた。この影響で外回り線が約3時間不通になり、通勤途中の約11万2000人に影響が出た。
昨年11月7日朝にも、山手線内回り全線が約5時間にわたりストップするトラブルがあった。原因は架線のたるみとみられ、影響が京浜東北線にも出たため約17万人の足が乱れた。
同年3月には、アクセル部分の故障の影響で山手線品川〜大崎間で電車2本が立ち往生。乗客約2000人が約50分間、閉じ込められられた。同年5月にも横浜駅構内で信号故障があり、東海道線と横須賀線が約4時間不通になり約17万5000人に影響が出た。
(毎日新聞) - 4月24日17時13分更新