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□未公開株詐欺の巧妙勧誘|ゲンダイ
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/fraud.html?d=23gendainet05016844&cat=30&typ=t
未公開株詐欺の巧妙勧誘 (ゲンダイネット)
■狙われる50代、60代
未公開株購入に絡むトラブルが急増中だ。国民生活センターによれば、05年度の相談件数は今年1月末時点で約1300件と前年同期と比べて約6倍にも上っている。先週の14日には、第二東京弁護士会も「未公開株取引被害110番」を実施した。被害者は50〜60代が中心である。
日本証券業協会や金融庁、東京都消費生活総合センターなどに寄せられた主な相談事例はこんな具合だ。
●儲け話には用心していたので断ったが、販売業者は言葉巧みで「上場後は値上がり確実」という誘いに乗せられてしまった。未公開株を47万円で1株購入したが、後で上場予定がないことが分かった。現在、業者と返金を巡り交渉中。
●有名企業の未公開株を1株50万円で3株購入した。発行会社から「当社の株式は譲渡制限が付いているので、名義の書き換えはできない」と言われた。
●「大化けが期待できる」とIT関連企業の未公開株を300万円で買ったが、株券は送られてこない上に販売業者と連絡が取れなくなった。
■次々と新しい手口
また最近、新しい手口も登場している。
「投資コンサルタント会社からダイレクトメールが来ました。その中身は投資事業組合をつくり、組合で近く上場する予定の有名メーカーの未公開株を買い、上場後にキャピタルゲインを得るというものです。その未公開株を買う資金を1口(10株相当)分120万円出した後、メーカーのHPを見たら、“上場に関しての具体的な予定はありません”と書かれていた。目下、対応を検討中です」(50代のサラリーマン)
“うまい話”は危ないと分かっているのに、なぜこうもコロッとダマされてしまうのか。
この問題に詳しい塚田裕二弁護士が言う。
「大きな理由は2つあります。まず過去の上場後の新規株の多くは大幅に値上がりしているので、上場が近いという未公開株を取得することで、大儲けできるという“幻想”を抱きやすいこと。次に未公開株なので、相場が分かりにくく、販売業者の言い値で買ってしまうことが多い。業者はそんな盲点をつき、ダマすのです」
ともあれ、未公開株を証券業に登録していない業者が売るのは証券取引法違反だ。現にアース製薬が上場する前に、同社の未公開株を高値で売った投資会社が今年2月、愛知県警に摘発されている。
電話などで勧誘されても、きっぱりと断ることが、最大の防御法だ。
【2006年4月20日掲載記事】
[ 2006年4月23日10時0分 ]